【09.01.17】青年ネットAICHI(青年革新懇)雨宮処凜さんと語るトークディスカッション&青年ネットAICHI交流会」

「生きさせろ!ワーキングプアたちの反乱!」雨宮処凜さんの記念講演

 雨宮処凜さん(作家)
青年ネットAICHI(青年革新懇)は、1月17日夜、労働会館東館2階ホールで作家の雨宮処凜さんをむかえて、「雨宮処凜さんと語るトークディスカッション&青年ネットAICHI交流会」を開き、劇団員、医療労働者、弁護士、僧侶、自治体公務員、学生など様々な職種の99人が参加しました。

なかには、就職の内定を打ち切られたという学生や、派遣社員として働き昨年の4月に労働組合に加盟した青年も参加しました。

 

 
青年ネットは、若い世代が交流し、(1)平和(2)民主主義(3)生活向上の3つの共同目標にもとづく共同をすすめようと2004年7月に結成されました。青年の横のつながりを大切にしようと弁護士、僧侶、俳優、大学助手、労組の青年部、平和団体、学生ら多様な分野の青年が参加しており、これまでに「憲法学習会」「お料理バトル新年会」、「大名刺交換会」、映画上映会など青年の横のつながりを大切にしようと取り組んでいます。

雨宮処凜さんと名古屋市長選候補者の太田義郎さんが固い握手! 
第一部は、「生きさせろ!ワーキングプアたちの反乱!」と題して雨宮処凜さんの記念講演、聞き手は青年ネットスタッフ、愛労連の龍尾由美子さん。

 雨宮処凜さんは、自身のおいたちの話、参加したデモで「新自由主義」の話を聞いて、生きづらさの構造の問題がわかり、生きさせろという生存運動をすすめるようになったこと、いま、生きるための連帯が始まっていることを話されました。年越し派遣村での活動も紹介され、この中で人が生きるためにめざめていくことを実感したとも。

 そして、大事なこととして、自己責任論におしつぶされ、本質を見抜く目を奪われている中で、「簡単に言うことを聞かないぞ」ということ、第二に必要な迷惑をかけあい、そうした中で助け合い連帯を深められるあたりまえの社会にしようと話され、参加者の共感を呼びました。

 その後、「左翼と右翼のちがいは?」「どのようにしてメディアを活用していったらいいのか」、公務労働者からは、「非正規社員とどのように連帯した運動をしていったらいいのか」などの質問が出され、丁寧に答えられました

 いま一番必要なのは「居場所」であり、競争のない語り合える場所、信頼できる場所が必要であると語られました。
第二部の「青年ネットの今後を語る会」では4つのグループに分けて、青年ネットの今までの取り組みの報告や今後の活動について青年ネット代表の串田真吾民青同盟愛知県委員会が提案、司会は僧侶の佐々木祐恵さん、愛知でも派遣切りの青年が労働組合を作ったりしていることなどを紹介し、青年が連帯してすすめていけるよう青年ネットの輪をもっともっと広げていこうと語り合いました。

参加者は、「雨宮さんの話は勇気がわいた。未来に希望がもてます」「連帯、連結して声を上げていく、とても大切なこと」などの感想もだされました。また、この企画のなかで青年ネットスタッフ(事務局メンバー)も増えました。

名古屋市長選候補者の太田義郎さんも挨拶に駆けつけました。

 

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