【11.07.30】みんなで考えよう。原発について。未来について-犬山革新懇

7月16日、原発をテーマに学習会を開催し、名古屋大学名誉教授の柘植新先生に「福島原発の“暴走”は何を警告しているか」と講演をしていただきました。
 「原発事故」への関心も高く、チラシ等をみて参加された方なども35名の参加でした。
 講演では、そもそも、「未完成で不完全な原子力システム」(リリエンソールの述懐)をアメリカから日本に導入してきたこと。はじめは、原発の使用期限は10年といわれていたが、現在では使用年数が40年を超えるものもあるという事実。他国では、原発の推進と安全性チェックが独立した機関であるのに、日本では、ほぼ一体となっていること。他国の基準であれば、地震国である日本には、原発は建設できないこと。など、あらためて、日本における原発政策の歪みを感じました。
 「原子力を巡るいくつかの神話」では、テレビや新聞等を使った大量宣伝や学校教育で間違った情報が正しいものとして普及していることの怖さを感じました。「クリーンエネルギー」「原子力の平和利用」「安全」「安価」などは、私自身もそのように思っていた時もありました。
 原発のことだけに止まらず、正しい情報を伝えることがいかに大切か、、現実にはそれがいかに難しいことかを考えさせられる機会ともなりました。
 多くの質問が出され、柘植先生は一つ一つの質問に丁寧に答えてくださり、有意義な時間を過ごすことができました。
「人類は原発と共存できない。」「脱原発」の草の根の運動をしっかり続けていくことの大切さを感じた学習会となりました

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