【11.10.15】日米空中給油で覚書結ぶ KC767空中給油機(自衛隊機)から「有事に支援可能」―春日井革新懇ニュース217号発行

日米空中給油で覚書結ぶ KC767空中給油機(自衛隊機)から「有事に支援可能」

 10月3日の中日新聞によると、自衛隊空中給油機から米軍戦闘機などへ空中給油を可能とする「覚書」が昨年10月5日に交わされていたことが明らかになりました。
 「覚書」が1年間も秘密にされ、「米国防省筋」からあきらかになったことも、防衛省・自衛隊の情報開示の透明性が問われています。
 今回あきらかになった「覚書」によれば、米軍機への空中給油を可能とし、日米共同訓練だけてなく「周辺事態」や「武力攻撃事態」など有事の際にも給油を可能できると報じられています。「武力の行使」や「集団的自衛権の行使」をみとめていない憲法のもと、これらの行為は憲法違反であり許されません。
 2008年4月17日名古屋高等裁判所は、イラクにおける自衛隊の活動は、「武力行使」「武力による威嚇」を禁じる憲法9条に違反すると判決を下し、確定しています。現代の戦争で、兵站(武器弾薬燃料食料の補給)が不可欠であることを認めた名古屋高裁の判決でした。空中給油は燃料補給であり、米軍の作戦、戦争に日本の自衛隊が組み込まれているのかを示すものといえます。
 KC767空中給油機は、愛知県小牧基地に配備され、2010年2011年連続して日米合同演習「レッドフラッグ・アラスカ」への訓練に参加しています。小牧基地が単なる輸送基地ではなく米軍の戦争に不可欠の存在となっているといえます。
 春日井、小牧、豊山の2市1町が「基地機能強化」を認めない立場を明らかにしています。「覚書」では、これまでの「現行業務」の範疇である「輸送業務」にはない米軍への「空中給油」という新たな業務を行おうとしているのですから、「基地機能強化」です。地元住民を無視した軍事強化の押し付けは許されるものではありません。

小牧平和県民集会を成功させよう! 9/11に学習交流集会ひらく・小牧中央公民館

 第15回小牧平和県民集会を成功させるための学習交流集会が9月11日に開かれました。参加者は45人、集会成功のための募金を13523円寄せられました。
 日本平和委員会代表理事で弁護士の内藤功さんに講師をしていただきました。
 内藤さんは(1)KC767空中給油機の日米共同訓練の参加は敵部隊への攻撃を目的とする戦闘機への給油を行っており憲法9条違反であること(2)ブルーインパルスアクロバット飛行を中止させている運動は、「平和的共存権」を守るたたかいであること。(3)愛知県が説明する米軍利用を「断ることができない」(地位協定5条2項)は緊急時などを目的とする「移動」にあたるものであり、定期利用や訓練時などの「利用」にはあたらないこと。米軍利用を許さないたたかいの方向性を示しました。(4)小牧基地の役割を改めて位置づけました。憲法9条のしばりがあるもとで、戦闘部隊を配置する小牧基地のたたかいは、全国的に重要な位置にあると強調されました。
 引き続き、春日井のTさんが県営名古屋飛行場の現状を報告し、交流討論し、小牧平和県民集会成功のため、お互いに力をつくすことを確認しあい閉会しました。

第15回小牧平和県民集会
と き  10月30日(日)12:30~
ところ  小牧市・市之久中央公園
アトラクション・集会・アピール行進

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