【06.10.05】コラム平民の暮らし

松岡洋文 北医療生協副理事長、革新・愛知の会代表世話人

画家永井潔氏が、九〇歳記念個展開催のインタビューで、ウソで固めた戦前政府と大同小異の今の政府、それを続けさせている世論の大勢、そこにはIT時代の希薄な人間関係や虚構増幅を可能とする「文化的危機」がある、いまこそ「文化の出番」だと。

アメリカが、鮮明な空中査察やピンポイント爆撃映像を公開し、正義の戦争を喧伝したが、実際はイラクには大量破壊兵器はなく、爆撃で多数のイラク国民が犠牲となった話とダブる。が、一方、イラクの惨状、アメリカへの抗議の声が、インターネットを介して瞬時に世界に伝播、イラク戦争反対の波が地球を覆ったことも事実。

永井氏の指摘は、ITを支配の具とする為政者批判であり、まともな世論形成に人間性豊かな文化の昂揚は重要課題。

加えて、私見として良識あるIT活用も必須の時代では。革新・愛知の会のインターネット立ち上げに期待!

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