【15.04.10】いのちをまもる

西尾美沙子(愛知県医療介護福祉労働組合連合会書記長)

 
 日本国憲法は、第 25条で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とし、第2項で「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」と国の責任を明確に定めています。 しかし、政府と財界は医療保険制度や社会保障を次々と改悪してきました。いのちの格差と差別を拡大し、市場原理に委ねようとしています。「いつまでも健やかでありたい」「いつでも、お金の心配なしに、安心して医療や介護を受けたい」というのは国民すべての願いです。
 私たちは命を守る医療・介護従事者として、人が殺し、殺される戦争には絶対に反対です。戦争がひとたび起これば医療労働者はまっ先に戦場に動員されます。先の大戦で、多くの看護師や医師が、戦地に従軍し、再び戦地に送り出すために兵隊の傷をいやしました。そして、多くの看護師が戦地で「いのち」を失いました。
 私たち医療労働者は、「戦争に加担する傷ついた兵士ではなく、病気で苦しむ人や、お年寄りの看護や介護がしたい」と、思いや誇りを持って仕事をしています。
 先の戦争での経験を教訓に、「再び戦場の血で白衣を汚さない」は医労連結成の原点です。
 再び戦争をしないと誓った憲法9条を持ったからこそ、戦後70年、他国の人を1人も殺さず、また殺されずにきました。これは、世界に誇れることです。
 安倍暴走政治は、『戦争立法』を5月にも国会に提出し、戦争できる国へと突き進もうとしています。
 私たちは「患者・国民のいのちをまもる」その先頭に立って、集団的自衛権行使反対!憲法守れ!の世論を広げ、4月いっせい地方選挙で、安倍政権一掃へ、がんばる決意です

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