【19.11.10】県民本位の県営名古屋空港を求める会事務局長・山本亮介

 豊山町、春日井市、小牧市、名古屋市にまたがる県営名古屋空港には、航空自衛隊小牧基地や三菱重工小牧南工場が隣接しています。
国際線が中部国際空港に移転して以降、空中給油機や輸送機のタッチ&ゴーなどの訓練が激化しています。年に数回、部品落下などのトラブルを起こしており周辺住民の安全な生活が脅かされています。
小牧南工場ではF35Aステルス戦闘機の最終組立・試験飛行が行われています。4月9日に墜落した機体はここで最終組立され、試験飛行の際、冷却機能の不具合により県営名古屋空港に緊急着陸をしています。
 さらに、試験飛行の段階ではF35は米側が管理する日米地位協定適用の機体です。そのため事故の際は日本側がアメリカの許可なしに立ち入ることができなかったり、航空法が不適用であるために異常な飛行が行われたりする危険性もあります。
また、小牧南工場はF35の整備拠点にもなっており、近く岩国基地のF35Bが整備に来るのではないかと言われています。F35BはF35Aよりも大きな爆音と言われており、その影響が懸念されます。
住民の命と暮らしを脅かし、地方自治を無視する沖縄の実態が、沖縄だけでなく愛知でも顕在化しています。
 今、日米地位協定の見直しを求める世論が高まっています。日本の民主主義に関わる重大な問題であり、地位協定の見直しが空港周辺住民の命と暮らしを守ることに繋がります。F35の整備拠点化、最終組立・試験飛行の中止を求める運動と合わせて取り組んでまいります。

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