【10.02.10】多数派めざして 新城正男さん(トーエーネック革新懇)

「安保のような国民運動を起こすとき」

 
 1月14日から一週間ほど名護市長選挙応援に出かけました。

 今度の市長選はどうしても負けられない。勝ち抜いて鳩山内閣に、沖縄県民の民意をしっかり示し、普天間基地の無条件撤去を迫りたい。その思いが私の背中を押しました。

 沖縄県統一連(安保破棄・くらしと民主主義を守る沖縄県統一行動連絡会議)の選挙事務所は、地元の方々と県外ボランテアが合同した運動拠点になっていました。かつての「沖縄返還闘争」のような活気に溢れた雰囲気でした。愛知年金者組合、愛労連の檄文も壁に掲示、嬉しくなりました。

 選挙戦は一票一票を奪いあう激戦の様相でした。私は地元の方二人と三人でハンドマイク隊に配置され、市街地の路地裏を終日宣伝に回りました。

 普天間基地の県内たらい回し反対、基地依存の市政から名護の豊かな自然を生かした産業の振興、市長が変われば名護の未来が開ける。私達の訴えにオジー、オバーが外に出て、じっと聞いている光景が何回もありました。また、「今度こそ必ず勝って」との声援も飛び出し、手ごたえも得ました。

 しかし、告示後、一軒一軒を訪ねる政策宣伝と支持の依頼には、玄関のインターホンで用件を聞いて会話を断る人や、会社から言われていると話す有権者が半数ほどいました。稲嶺支持をした人さえ、近所に言わないようにと、釘を刺す人もいました。相手陣営の「しばり」の強さを実感しました。地元メデアは稲嶺先行を報道していましたが、最後まで分からないのが真相でした。

 投票日には愛知に戻っていましたが開票が始まって数分後に、沖縄の友人から「当確」の電話が入りました。友人は「沖縄の夜明けが始まる」と喜びに溢れた声でした。私は「日本の夜明けが始まるのだ」と応えました。

 平野博文官房長官が、名護市民の民意を無視するような暴言を発しています。全国革新懇代表世話人の品川正治さんが言う「安保闘争のような国民運動を起こすときがきた」との言葉が重く感じます。

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