【10.11.10】多数派めざして 「国の責任で安心して暮らせる年金制度の実現を!」

安心年金つくろう 愛知の会事務局世話人 宇野進二さん

 
 みなさんは「だんご3兄弟」という歌を覚えていますか? では、「未納3兄弟」を覚えていますか? 中川昭一(故人)、麻生太郎、石破 茂のお三方です。2004年月、「年金改革法」が審議されていた国会で、国民年金を納めていなかった小泉内閣の3閣僚について、野党・民主党の菅直人議員が追及・命名しました。法案は与党多数で可決したものの、掛金引き上げと給付削減を押し付ける「年金改革法」に対する国民の怒りは強く、同年7月の参議院選挙で自民党は大敗しました。

 この大敗に怒り狂った自民党は、社会保険庁職員に報復攻撃・バッシングを開始しました。国会議員の年金記録を閲覧した職員を処分し、「宙に浮いた年金」問題も職員に責任転嫁し、ついには社会保険庁の解体を打ち出しました。政権交代後の2009年12月に社会保険庁は廃止され、2010年1月、民間型の日本年金機構が発足しました。

 「100年安心(坂口厚労相)」の「年金改革法」から6年。社保庁解体から約1年。みなさんは「年金制度は安心だ」と思いますか? 老後の生活が不安ではありませんか? 民主党政権のもとでも年金問題は国民の最大の関心事であり、国が責任を負うべき社会保障制度の根幹です。その業務をもうけ本位の民間に委託して良いはずがありません。「年金業務は国の責任で直接実施」「消費税によらない最低保障年金制度の創設」、「受給資格の10年への短縮」などは差し迫った国民的要求です。

 「安心年金つくろう愛知の会」は、これらの要求を実現するため、愛労連、愛知社保協、年金者組合、国労、自由法曹団、全厚生、愛知国公を中心に2008年に結成し、毎月1日の「1の日」宣伝、国会議員や年金機構への要請行動などを実施しています。
 フランスやスペインに負けないくらいの国民的な運動の構築をめざして頑張ります。

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