【18.06.10】青木陽子 作家/革新・愛知の会代表世話人

 以前この欄で、オルタナティブ・ファクトという「真実」を愚弄するような言葉について触れたが、最近のこの国のお偉方たちの言動は、「真実」には何の価値もないと言わんばかりの過激さだ
 誰の目にも明らかな嘘を「一点の曇りもない」と言い募り、公文書を「答弁に合わせて書きかえ」るのは「悪質なものではない」とする。それらはもう詭弁ですらない(詭弁には外見上のもっともらしさがある)
 まさに、辻本清美氏の言う「異次元」の趣だが、ファンタジックだなどと感心してはいられない。かつてこの国が戦争への道を歩んでいた時、時の権力の言い分をどこやらおかしいと思っていた人は多くいた筈だ。だが、その流れを変えられず、日本は戦争に突入した
 嘘は泥棒の始まりと言うが、権力の嘘はファシズムへの道。民主主義の危機に心して立ち向かいたい。

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