【19.06.10】石川勇吉 真宗大谷派僧侶、革新・愛知の会代表世話人

 2年程前から気管支炎を患い、医者からは「お年ですからネ」と言われる始末。そこで決断したのが“終活”。
 買ったままの本の濫読。庭の木や置物の処分。家に伝わる刀の廃棄。仏像の博物館への寄贈、そして寺の解散。安保法制違憲訴訟への参加もそのひとつ。
 平和運動の根拠としてきた9条の危機、相手は権力の中でも最悪の安倍政権。ノーベル賞の益川敏英さんやイラク訴訟元名古屋高裁裁判長の青山邦夫さんなど最高の布陣。人生最後の舞台に最適と考えたから。ただ陳述書の執筆に苦労。「裁判官の心に響くものを」と指導されつつも怒りが前面に。 書き進んで思ったのは、私の父親の人生、彼と交わした会話、そこから己は何を学んだのかなど、これまでの人生を振り返る機会になったこと。予期せぬ余禄を与えてくれたことに感謝。陳述、頑張りたい。
(石川勇吉 真宗大谷派僧侶、革新・愛知の会代表世話人)

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