地域、職場、世話人、賛同団体など42名が参加
革新・愛知の会は、7月12日に世話人会を開催し、世話人、賛同団体5、地域14、職場5から42名が参加しました。第一部では小林武さんが講演。
第一部講演会 講師 小林武さん 自衛隊違憲判決に学ぶ──憲法を守り、「派兵恒久法」を許さないために
画期的な名古屋高裁判決
「政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合であっても」航空自衛隊がイラクで行っている空輸活動は憲法違反であると断罪。
傍論の違憲判断は無視してよいとの論理について
違憲審査の判決で判断部分は拘束力をもつ。法の支配、憲法尊重擁護の義務(憲法99条)から、司法の憲法判断に政府は尊重する義務を負う。いま政府がなすべきは、航空自衛隊のイラクからの即時撤退、恒久派兵法の立法作業を中止すべき。
民衆が押し出した
違憲判決
人々の多年にわたる平和を求める努力、全国のたたかい、原告の団結、弁護団の力量、学者の協力。裁判官に人を得たことが勝利の要因と分析。イラク情勢を徹底的に分析して裁判をリードした弁護団の献身的な努力、法律家として法律的判断に徹した裁判所の姿勢がきわだつ、とも。
この判決を政治を憲法の原点に引き戻す契機にすべきであり、違憲判決を活かすためには、裁判運動は副次的戦線であり、主権者にとっての主戦場は、政治の場である。第一部は、会員以外の方も含めて57名が参加。
世話人会 10月にシンポ《社会保障の財源を考える──消費税増税は必要か》を行う。など
川島健代表世話人があいさつ。中西八郎(革新南区の会)、青木陽子(代表世話人)の両氏が座長で進行。見崎徳弘・代表世話人が全国革新懇28総会を報告。これまでの最高の参加者、少数で結成し地域の人々を結集、神奈川県、福島県などの多彩でユニークな青年の活動などを紹介した。
「当面のおもな活動について」村上事務室長が提案
(1)12月の総会までに何らかの活動を
県革新懇は、10月にシンポ《社会保障の財源を考える──消費税増税は必要か》を行う。地域・職場で後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での可決をめざす取り組みを。
9月9日第二次全県いっせい宣伝行動、小牧平和県民集会(9・28)への参加を!
(2)革新懇の結成・再開を(何人からでも活動しやすい形でスタート)
6・3 の成功を組織強化・拡大につなげ、革新・愛知の会ニュース充実、全国革新懇ニュースの拡大。全国交流集会(10月18・19日、奈良)に80名参加をめざす等。
各地域・職場からの取り組み──討論から
緑平民懇──後期高齢者医療制度を許さぬために「同じ顔ぶれ」からの脱却を、学区革新懇づくり、地域の要求と革新三目標とをどうつなぐかを追求していきたい。
中村革新懇── 豊国神社の参道で9の日宣伝。地域は変化し、署名に人が並ぶ。町内にハンドマイクで入ろうと論議。
平和委員会──自衛隊の学校・市民への介入がひどくなっている、北朝鮮脅威論に真正面から応えることが大切。分断国家をつくったのは日本。話し合いを基に解決を迫ることが大切。
甚目寺革新懇──尾陽病院を守る闘いを革新懇が担った。各派町議も署名に取り組み、有権者の過半数の2万筆以上を達成。医師5名を確保。
東部革新懇──4年ぶりに活動再開。6・3で、宣伝カー、千枚のチラシ配布し元気になった。10月25日に総会。地域の要求と国政革新の課題をつなげ取り組みたい。
トーエネック革新懇──毎月、世話人会開催。長時間・過密労働で事故、過労死の危機も。4月にバーベキューで交流。「退職者が職場のことを考えていてくれる。励まされた」と語ってくれた。
成瀬代表世話人
のまとめ
激動の一年、体制の危機は一段と進んだ。
問題は、情勢の変化に対応するほど運動が進んでいない。革新懇は、ゆるやかな運動体であるが情勢に見合う活動が大切になっている。
先の全国革新懇総会の冒頭で次の三点を訴えた。
1.積極的にかまえる
2.視野をひろげつつ一致点での共同を追求する
3.貪欲に組織強化拡大をはかる。
12月の総会までに何らかの行動を起こす事を確認し合いたい。
社会保障の財源問題を中心に幅広い層の結集をはかるシンポを行う。
各地、職場の革新懇でも攻勢的に運動をすることを展開してほしい。
憲法問題では、朝日新聞の世論調査によれば自公民支持者の6割以上が9条を変えるなと答えている。九条の会は、多数派形成の場であり、革新懇は、「出すぎず、遠慮しすぎず」に徹して縁の下の力持ちの役割をはたすことが大切であるとまとめられた。