【08.09.01】民青同盟愛知県委員会 串田真吾 

青年の貧困と格差問題が解決される政治を

「地元に帰りたくないと意地を張り、東京で派遣社員になりました。給料は毎晩の残業代を入れても手取りで19万円。残業のない月は食事代を節約し、近くのコンビニで掛け持ちバイト。片道70分かけてアパートと派遣先を往復する毎日で、憧れの優雅なOL生活なんてどこにもない…。自分が情けなく、自信をなくしていたときに、電車の中で隣りに座った人が読んでいたのが漫画の『蟹工船』だったんです。結局、私は派遣会社に搾取されていた。それに気づいて登録会社を変えようかと考えているときに、新聞で『蟹工船』が話題になっていたので、自分に近いかもと思って読んでみたんです。読んでみると、あまりにひどい労働環境や労働条件、親方のピンハネに、自分を重ね合わせてしまいました。私の言いたいことを代弁してくれていると感じました(派遣でPCの打ち込み作業をしているBさん29歳)

 蟹工船のなかでは、こんな生きづらさを語り合って、「人間として働き、生きていきたい」というぎりぎりの思いを「ちきしょー」という言葉で怒りとして発信し、共有していく労働者の連帯がえがかれています。そんな物語に、仕事の不満や悩み・将来への不安など「生きづらさ」を抱える若者が共感し、あたらしい時代への希望をみつけているのではないでしょうか。80年近く前のプロレタリア文学「蟹工船」がいま若者を中心に大注目をあび、この現象はマスコミでも報道されています

 わたしたち民青同盟は、6月に蟹工船上映会を300人の参加で大成功させました。上映会までの一ヶ月間、全県で青年のお仕事実態調査(セルフチェックやシール投票)をしたり、上映会チラシを配ったり、書店や商店街などでポスターをはらせてもらったりしました。蟹工船ブームの背景をかたりあいながら、愛知県の青年と一緒に上映会当日をむかえました。 

 大変な実態や要求を認識しはじめ、「政治や社会がおかしいのではないか」と気づきはじめ、連帯し行動することに希望をみいだしはじめている青年たちに、毎日が精いっぱいで要求を要求としてもとらえらず、将来がみえず、いきづらさを抱えている青年たちに。仲間と語り合い、学び、考え、行動していく姿にふれることで、自分の要求に気づき、仲間と連帯していくきっかけをとどけたい

 10月5日、全国青年大集会に愛知からもかけつけます。労働者派遣法の改正など政治を動かす青年の連帯と運動を作り上げていく節目にし、近く予想されている衆議院の解散・総選挙を青年の貧困と格差問題を一大争一大争点にし、解決していく政治をつくっていきたい。

【民青同盟愛知県委員会委員長 串田真吾)

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