愛労連青年協のMさんの感想です。
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雨宮処凜さんトークディスカッション
『生きさせろ!? ワーキングプアたちの反乱!』
に参加しました。
遅ればせながら、感想を報告させて頂きます★
印象に残ったコトバは、
同世代へのメッセージとして…
「『簡単には人の言うことを聞かない』というのが重要。
上司の言うことを聞こうとするあまり、過労死したり、うつ病になったりしちゃだめ!
言うこと聞いてばっかりじゃ、労働条件はどんどん切り下げられちゃう。
あと、仕事も家もなくて、このまま周囲に迷惑をかけるくらいなら死にたい…とメールで相談があったりするけど、
『必要な迷惑をかけあうことを当たり前に』」。
と言われていたことです。
どちらも、死ぬまで我慢しなくていいよ、ってコトですよね。
雨宮さんは、
『デモをあたりまえな風景にしたい』
と言われていました。
いろんなとこで、要求とかストライキとかがあれば、秋葉原事件のような暴発は起こらないのでは?と。
こういうアピールは、認められた権利なんだ!!
とわかってもらうために…って。
たしかに日本って、『言っても無駄』
とか
『黙って我慢するのが美徳』
みたいな文化がありますよね。
意見を表明できる場、
それを認めてもらえる場…
とかが増えれば、
不満が降り積もっての、無差別殺人…みたいなのがちょっとは減るのかもと感じました。
雨宮さんたちが咋年やった、
『自由と生存のメーデー』での、
“サウンドデモ“
の映像は、
かなりすごかったです。
いわゆるよくあるようなデモとは全然ちがいました。
先頭の車からは、クラブ音楽みたいなのが、ガンガンに流れるなか、
後ろに続く若者たちは、
コスプレだったり
踊りまくったり
叫びまくったり…
その合間には黙々と歩くおじさんがいたり…
その主張もさまざま★
『労働者に休みを!失業者に仕事を!』
『死刑やめろ!』
『G8サミットだめ』
『福祉切るなら国家いらん』
『核兵器・戦争廃絶』
そんな中、
『オタクで何が悪い!』
ってTシャツ着た人がいたり、
『アタシを使い捨てしないで!』ってプラカード掲げたビキニ姿の男の人がいたり…
新宿や渋谷の繁華街を歩いてる人たちも、
貧しかったりって、同じ立場だからどんどん列に加わってくるんだそうです。
500人で歩き始めたのが、終わるころには1000人くらいになってるんですって。
この映像を見て(見たい方は、You Tubeとかにあるそうです)、
こんなデモなら楽しそう!!と思いました。
『シュプレヒコール!』って感じのデモって、こわがられるし、加わってこようって人いないですもんね。
自分たちとは別の人種だ…みたいな冷たい視線で見られるし。
でもこんな風に楽しそうなら、そしてバラバラの主張のどれかに共感してもらえるなら…
加わってもらえそうかも…と思いました。
この映像は、ほんと衝撃でした☆
私が聞きたかった、『なぜ右翼団体にいたのか?』ってとこも、どなたかが質問してくださいました。
→雨宮さんが右翼団体にいたのは、22~24歳のフリーター時代で、
ちょうど戦後50年で、社会や政治、戦争のことを知りたいって思って、
最初はいわゆる『左』っぽいところにいったら、
高学歴な人が多くて、コトバが難しくてわかりにくかった。フリーターがいていいのか?って場違い感があった。
でも『右』へ言ったらわかりやすかった。社会のこと真面目に考えたフリーターたちが集まってきていた。資本主義批判の演説にも惹かれた。
でもその時は、右とか左とかわかってなかったけど…
と言ってました。
『左の人たちの言葉が難しい』ってのは一理あるかも…と思いました。
雨宮さんの希望する社会とは…
『人間らしく生きさせろということを言いたいだけ。それがおびやかされてる社会で、誰が幸せに生きられるのか?最低限の要求をしているだけ。せめて結婚や子育てができる賃金が欲しいと主張してるだけ』
とのこと。
日本では派遣切りされると、即寮も追い出される…という現状ですが、
フランスでは、
どんなに家賃を滞納してても、冬に追い出してはいけないという法律がある そうです。
雨宮さんは教育が大事だ、とも言ってました。
社会に出てからの身の守り方とか、労働するとき、どうゆうことが違法行為か…とか権利を教えないと、って。
『雇ってくれるだけありがたいと思え』と教えられ、自己責任だと思いこまされ、上司の言うこと聞き続けて過労死…
という現代。
雨宮さんは、東京の『派遣村』にも何日か通ったそうです。
初日は皆、ことば少なでしたが、
メディアもたくさんきて、厚労省も動かし、『自分達が声をあげると、こんなに変わるんだ!』と、たたかいに目覚めていく過程を見た…と言ってました。
また3月末には派遣切りラッシュが予測されてる、終わりじゃない、とも。
みんなに届きやすいようなアピール方法…
そして
「正規」と「非正規」や
「公務員」と「民間」
とかって分断されて対立するんじゃなくて、
全体を底上げするんだ!って、連携していくことの大切さを
考えさせられた、
とっても刺激的な
トークディスカッションでした!!
そして、
とっても冷静で的確な
Rさんのインタビューに感激☆☆
長々書いてすみませんm(__)m
青年ネット事務局員のみなさま、
お疲れ様でした…。