今、日本中を覆っている不況の嵐、零細業者は仕事がない、労働者は働き先がない、あってもそのほとんどが正社員ではなく派遣であったり期間社員などの不安定雇用でいつ首を切られるか分からない労働者の生きる権利を無視した行為が横行しています。
そこで、その実態を明らかにしながら解決の方向を探るシンポを行いました。
シンポジストは名古屋北部青年ユニオン、石田進さん。零細業者から愛商連会長の太田義郎さん、唯一の革新懇参加政党、日本共産党からせこゆき子さん。
最初に3人がそれぞれの立場から実態報告がされました。
石田さんは「愛知県には6750社の派遣会社があり県民の10人に1人が解雇の危険にさらされている。ある三菱電機に勤める期間工は直接雇用にも拘わらず総支給額12万円、差し引かれる額が9万6千円、手取りは2万4千円。別の職場で働く労働者は21年間派遣で働き今でも時給1000円です。その彼は正職員の教育係です。と凄まじい実態を語り「東芝で3年5カ月働いた派遣社員を最近正社員にさせた。今日も4名正社員にせよと申告してきた。闘ってこそ雇用は守れる」と力強く語りました。
愛商連、太田さんは「国民はなぜ貧困に向かっているかと問題提起。社会保障の削減、小泉による新自由主義政策、医療、教育、社会保障、福祉の後退で支出が増える一方で国民には増税につぐ増税で国民は疲弊している。大企業には減税に次ぐ減税で大儲けしている。もう一つは輸出を経済の柱にしたため競争力を高める名目で零細業者には下請け単価切り下げ、労働者には非正規化を進めた。
今、愛商連は仕事がない業者は何が何でも生き抜いていくために従来受給出来なかった生活保護受給の道をでも開いてきた。商売を続け闘い抜いて展望を切り開きたい」と話しました。
せこゆき子さんは「共産党は2つの柱を掲げて頑張っている。1つは暮らしと権利をまもるルールある経済社会をつくる。もう1つは憲法9条を生かし自主、自立の外交を打ち立てること」と日本の進むべき方向を参加者に語り安い賃金で長時間こき使い、不況になったらモノのように使い捨てるトヨタ、キャノンなど大企業の横暴を許さない闘いを強めます。私も幾つかの大企業に直接話し合いに出かけ大企業は今ある法律をきちんと守れと運動を強めている」と政治家としての立場から活動を語りました。
そして参加者から次々と手があがり、業者、労働組合の方、裁判を闘っている派遣社員、高齢者、生健会、共産党 地域住民の方が発言しました。
参加者数は52名でした。内容的にも時宜にあったシンポになりました。
参加者から共通して出た発言は「まもなく行われる総選挙ではこうした闘いを共に進める政党の勝利こそ要求実現の近道だ」ということ言葉でした。