【10.02.09】瑞穂区革新懇「第4回総会」ひらく

学習活動も共同行動も強めよう=「2010年の運動方針」

 瑞穂区革新懇は2月9日、結成3年を経た節目の「総会」を開催、「革新・愛知の会」の事務室長・村上俊雄さんの熱い講演を受けて議案の提案と質疑討論を行ない、2010年の運動方針を確定しました。会場は東海共同印刷の会議室を借用、参加は19名でした。

以下、その概要を報告します。

 

 

今こそ日本を変えるとき――多数派形成と政治革新の可能性は広がっている――― 「元気」もらった村上講演

総会に先立つ記念講演=「激動する情勢と革新懇運動の可能性」は中身がずっしり詰まって好評でした。

村上さんは、「半世紀を超えて米軍が居座る日本」「金まみれ小沢の独裁的支配」「大企業の大儲けの下での貧困・格差の拡大」など、どの面でも今は矛盾が噴出している

その中で「これはおかしい」「状況を変えたい」とする運動と世論が広がっている

昨年の「政権交代」も最近の鳩山内閣の支持率急落も運動と世論の結果だ――と解説。

セゾングループの経営者・堤清二(=詩人・辻井喬)が「日本はアメリカから独立せよ」といい、民主党のブレーン・寺島実郎(多摩大学長、三井物産戦略研究所長)も雑誌『世界』に「常識に還って日米同盟の再構築を」と書くなど「この国を変えなければ」という声は党派を超えて「国民の多数派」になりつつある、と激励しました。

そのうえで村上さんは「革新懇の役割」に触れ、「九条の会と違い平和・民主主義・暮らしの3目標のどれでも取り上げることが可能」「共産党を排除しないが特別扱いもしない」「保守も無党派層も民主党支持者も・・すべての人たちと対話をすすめ、一致点での共同行動を重ねて人と人とのつながりをつくり、地域から政治を変えるうねりをつくる――こんなやりがいがある仕事はない」と強調しました。

また、「民主党には生活第一の公約を守れ、政治とカネの問題にケジメをつけよと正面から迫ろう」とも語り、「憲法が生きる日本」の実現へ幅広い運動と共感を育てるため、瑞穂区革新懇への期待も表明しました。約一時間、聴く者が「元気」をもらった記念講演でした。

◆ 「学習会と共同行動」を重視、会員も増やし、「区政を動かす力」をつけたい―― 2010年の活動方針

村上講演に続いて尾鍋事務局長が議案提案。

ついで会計から財政報告と予算案の説明、監査報告とつづき、その後、質疑討論に移りました。

「昨年一年間の活動報告と総括」を踏まえた「2010年の活動方針」で、

(1)月1の事務局会議や「ニュース」は継続、偶数月・第2火曜の「世話人会」は参加者増への手立てを考える、

(2)好評の「公開学習会」はテーマや参加者増などさらに工夫する、

(3)保育や医療や平和、区内の諸課題などで共同行動を強め、各団体の交流と運動強化に努める、

(4)会員の拡大に取り組み、個人会員50名以上をめざす、

(5)他地域に学び、茅ヶ崎革新懇のように地域の政治=「区政を動かす」革新懇への成長をめざす――などなど。

他に「当面の活動」として

・河村市長が掲げる「議員定数削減」反対、

・「革新・愛知の会」30周年「講演と音楽の夕べ」(3/19)の成功、

・7月参院選と来春の一斉地方選での革新勢力前進への努力、なども提案され、

・共産党員町長が頑張っている「木曽町」へ出かけ、田中町長と懇談する旅の企画も示されました。

「観客や評論家ではダメ」「行動する革新懇に!」――補強発言つづく

討論では、財政に関する質疑(尾鍋トシ子さん)の後、次の4人から活動方針への補強発言があり、その後、全体をみんなで確認しました。4人の発言を紹介します。

(1) Kさん: カーマ・あかのれん・アオキスーパーの賑わいで新堀川にかかる文斉橋(水道局管理)の通行が危険になり、近隣団地で住民の要求運動が生まれている。運動を広げるときには協力してほしい。
河村市長は「導水路問題」でも揺れが大きい。私はその問題にも取り組んでいるが「言論左翼、行動右翼」ではダメ。市議会にも足を運んで傍聴し、おかしいことはおかしいと声を上げないと。頑張ろう。

(2) Mさん: 区労連と年金者組合の立場から一言。河村市長のやり方は独裁的。市民税一律減税は金持ち減税。公約違反だし貧困層には恩恵が及ばぬ、という批判が広がったら水道基本料金をパッと下げた。財源どうする?ときくと「職員の賃金を下げる」という。局長も労働組合も何も聞いておらずパニックだったという。こういうやり方を許していると大変。もっと声を上げ、独裁を許さない闘いをしなければ。/こういう中で「2.25瑞穂区総行動」が来る。愛労連の地域総行動の一環だが、瑞穂区は恒例のビラ宣伝(朝・夕)に加え、今年は久々に「決起集会」とデモ行進もやることになった(集会=18時~ 洲山公園/デモ=18:30~ 博物館へ)。万難を排して参加を。
次に「重税反対、3.13統一行動」。今年は当日が土曜に当たるため、3月12日(金)に高辻公園で集会を開き(2時~)、3時~「消費税引き上げ反対」の個人請願を行なう。これにも協力を。

(3) Nさん: 講演にもあったが、いま生活が大変で政治を変えてほしいという住民の思いはかつてなく強く、革新懇への期待も大きい。共産党は政治を変える統一戦線として「革新懇」を提唱した党。責任を感じる。
  共産党は先日の党大会で「有権者過半数との対話」を決めた。押し付けでない「対話」を通じて仲間を増やす取り組みに力を入れる。そのきっかけとして「語るつどい」をきめ細かくすすめたい。「民主連合政府」につながる動きもつくっていきたい。

(4) Mさん: いま子どもの問題は「子ども手当」に特化して保育に光が当たらず、関係者は少ししょげている。待機児が増えているのに保育園は建ててもらえず、70年前後に建てられた園は老朽化し、保育環境は悪化している。給食も「3歳児以上なら給食センター方式でも可」とされたほか、行革推進本部の方針で「保育施設基準の引き下げ」も強行された。河村市長などは「その辺のおばさんに見てもれえばええがや」といって公立保育園の廃止・民営化を推進、4月からは「4時までにお迎えに来る父母には保育料を安くする」として分断も図ってきた。今日、村上さんの話を聴いて「元気だなあ、いいなあ」と思った。少しは元気を出さないと・・。またよろしくお願いします。

◆役員は原則「留任」、若干の世話人交代と事務局の補強を了承。
総会の最後は「役員人事」――。(1)これまでの役員は原則「留任」とし、「辞退」の申し出があった場合は同一組織から代わりの方を推薦いただくよう、お願いすること、(2)事務局強化のため事務局員を補充すること、の2点を確認、総会後、事務局で個別に折衝し、世話人会に報告することとなりました。 

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