夏季学習会を開催しました
この夏の夏季学習会は、8月4日に 川畑博昭氏–愛知県立大学准教授を講師に迎え、“自民党「日本国憲法改正草案」(2012年4月27日)の批判的視点~日本における「改憲」がもつ意味も考慮しながら~”をテーマに約1時間30分にわたり、たっぷりお話をしていただきました。
Ⅰ はじめに—-自己紹介を兼ねて
1991年3月に在ペルー日本国大使館派遣員として着任され、不安定な政情のもと1992年12月28日(年末の仕事じまい)朝9:30日本大使館爆破、2度目の日本国大使館専門調査員として着任後の1997年4月22日日本人質事件軍事突入に直面し2度とも最初に”バクダンだ”と叫び、本当に死ぬかと思ったそうです。1990年~2000年フジモリ大統領
Ⅱ 自民党「日本国憲法改正草案」の検討
1.「改正案」までの経緯と内容
(1)自民党の「ルサンチマン(怨念、憎悪)」
結党以来の党是:「自主憲法制定」=占領体制からの脱却と主権国家としての日本
(2)憲法「改正」にむけた自民党のこれまでの「提言」と「取組」(Q&Aから)
【注目】1990年代~2000年以降:どのような時代・社会と符合するか?
(3)「改正案」の内容
2. 「改正案」が描く日本像
(1)「強い国家」(「普通の軍事国家」)+天皇の権威強化(政治的利用)
(2)「従順な国民」の創出
(3)「強いリーダー」の創出(内閣総理大臣の権限強化+国会による抑制からの解放)
衆議院の解散、行政各部の指揮監督・統合調整、国防軍最高指揮官を一人のリーダーシップでやれるようにする。
3. 参院選後の動向
(1)集団的自衛権の「解除」の検討
(2)「新防衛大綱中間報告」(7/24):水陸両用(海兵隊的)機能—日米同盟強化
(3)「国家安全保障会議」(日本版NSG:総理大臣、外務大臣、官房長官、防衛大臣)設置
<感想意見いろいろ>
・「めずらしいお話だった。ペルーでの体験をもとにしておられ、学問的な講義にとどまっていない」
・「(草案)条文のひとつひとつではなかったが、わかりやすかった」
・「『不可視的改憲』と『可視的改憲』がよくわかった」
・「憲法の遵守義務を入れ替えようとしている」
・「(草案)が体系的にわかった」
・「(現憲法を)外堀から埋めてきている。教育問題も段々に窮屈にしていっている」
ハゼつりを三河一色-佐久島行き船乗り場近くで!
昨年同様揚げたての天ぷらを食べながらハゼつりを行います。つりをやったことがない方も気軽にご参加ください。近くに一色さかな広場がありますのでおみやげも大丈夫。
・期 日:9月1日(日)小雨決行→台風接近のため9月22日に変更
・釣り場:佐久島行き船乗り場すぐ南