海部津島革新懇は5月24日『戦争法案』ストップ学習会を開催し、35人が参加。愛知大学教授の長峯信彦氏が『安倍政権の戦争法制と歴史的「今」における私たちの責任』と題して講演。
改憲派が「憲法9条が”現実”とズレているから、変える」というがここにトリックがある。なぜ現実に合わせないといけないのか、逆ではないか。世の中に麻薬や拳銃が満ち溢れたら、「現実に合わせて」解禁しますかと聞かれたらNOとみんなが言う。憲法となると現実に合わせるとこれがおかしいとズバリ。
その”現実”は、戦争や軍事によって利益を得る勢力が望んでいるだけだと批判、「もし攻められたら?」という抽象的な架空の問いは無意味。なぜなら、戦争有事や軍事衝突は、地震のような偶発的な自然現象ではなく貧困・大失業・経済破綻など非軍事的要因を引き金とする人為的災厄である。これらを除去・緩和できるのは、軍事力の安易な発動ではなく、人間の努力以外にない。日本国憲法第9条「戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認」や憲法前文「平和的生存権」が日本全体を戦争から遠ざけてきた。今、真に未来に引き継ぐべきは日本国憲法、とりわけ第九条ではないだろうかとの結びに確信が持てました。
今日の話をもとに幅広く市民と対話をすすめて、「戦争法案」を廃案にしていこうと確認しあえた学習会になりました。