【16.06.19】シンポジウム「戦争法を廃止し、民主主義を取り戻す―私たちの未来は!」―― 一宮革新懇

 
 「青年を海外の戦場に送らない一宮の会」(一宮革新懇も参加)は6月19日「戦争法を廃止し、民主主義を取り戻す―わたしたちの未来は!」と題したシンポジウムを開催しました。参加者は約70名。
 はじめに主催者を代表して一宮革新懇の柴田さんから「青年を海外の戦場に送らない一宮の会」の経過や活動が紹介されました。シンポジストはSEALs TOKAIの学生、子育て中のママ、看護師、高校教員、新婦人会員の5名。それぞれの立場から、戦争法をめぐるたたかいや経験などを語っていただきました。

SEALDs TOKAIの学生:私の戦争への思いは、母方の曾おじいさんがシベリアへ抑留・戦死していて、母から、その話を聞いて育ちました。9・11は保育園の先生が新聞を開いて話してくれました。しかし、その後、アメリカが戦争を続けその中で育ちました。学校では、憲法を学びました。9条をはじめ、素晴らしい。他国に誇るべきこと、他国のリーダーになるべきこととの思いでしたが、高校3年で、集団的自衛権です。思わずTVに向かって叫んでいました。日本が親しいA国の戦争に協力し、攻撃を受けていないA国の敵B国と開戦する戦争ですから、日本の集団的自衛権を認めるべきではないと思います。
 シールズは緊急行動ですから解散予定ですが、国民の声が大きく盛り上がる時まで、私は頑張りたいと思います。

子育て中のママ:二児の母親です。サイレントデモや署名を集めたりしながら、いじめ、平和、原発、憲法などについて、小さい子にもわかるようにと思います。子どもがわかれば親もわかるのではと思います。親は忙しい日々ですから、政治のことなどつい無関心になるのです。怒りの声ではなく悲しみの声の方が伝わりますね。武器輸出、返却のために利子の高い奨学金、病院を誤爆した米軍のことなど、話題は沢山ありますが、集団的自衛権で参戦したら、日本だって病院の誤爆をやりかねないと思いますよ。戦争は殺し殺されるのですが、命は一つです。社会のことを、皆さんに沢山知ってもらうことが大切です。

新日本婦人の会:関市の生まれです。岐阜が空襲の時に、母の「岐阜が燃えとる」というふるえる声が今も耳に残っています。戦後は映画のみが娯楽でした。当時はニュース映画も上映されていて、原爆投下の映画を何度も見ました。そして、戦争反対や、核兵器反対の署名集めもしました。スーパーの出口で「戦争は駄目」という人や、無関心の人もいました。そして、71年もの平和に感謝です。

看護師:広島へいつか行きたいと思いつつ、一人旅をしたことがあります。資料館の悲惨さ。そのまま受け止めるのが大変です。そして、昨年、沖縄へゆく機会がありました。戦争の時、ガマ(洞窟)に何か月もいた人々のつらい状況などがよみがえります。
 集団的自衛権容認の戦争法に反対するために、病院内で署名をと回りましたが、回収率が悪いのです。署名の意義が理解されないのでしょうか。早速勉強会を行いました。戦争は人殺しです。認められないことです。戦争のない日本を子たちに引き継ぎたいです。

高校教員:戦争法ですが、これは憲法違反ですね。自衛隊そのものが違反なのです。そして、米軍基地もありアメリカの言いなりの日本です。オバマは広島を訪問しましたが、その時も核兵器発射のボタン(鞄)を持参しています。私の祖母は一宮の空襲を体験し、艦載機の機銃掃射のこわさも聞きました。いま戦争法反対の署名を手伝っています。迫っている選挙が大切です。

会場発言では87歳の方の戦争体験なども語られました。

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