8月30日、青年ネットAICHIははじめての試みとして、オンライン学習会「コロナ社会を生きる私たちの権利」を開催しました。
前半は6月に名古屋に来られ、約半年ぶりの講師活動(!)という水谷陽子弁護士から、クイズなどもまじえて楽しく、わかりやすい「憲法で保障された権利」についてのお話をいただきました。「憲法に保障された正当な権利を自信をもって訴えてほしい」との言葉に参加者一同、励まされました。
後半は保健師、看護師、教員などからリアルな実態を話していただきました。
保健師からは日々膨大な業務に忙殺されており、本来の保健所の業務が十分に果たされないこと。一方で、名古屋市では運動の中で保健所を守ってきたことの意義がコロナ禍ではっきりとしたとのお話がありました。
看護師からはコロナ対策で病棟が再編されたり、患者と家族の面会を制限したりと職員にも利用者にも負担がかかっている。また、病院経営も厳しくなっている実態などを訴えました。
教員からは三か月に及ぶ休校やその後の学校生活で、子どもたちの学ぶ権利や遊ぶ権利が脅かされている懸念。家庭での困難な状況に目が届きにくくなっていること。教員もコロナ対策で疲弊しきっていること。少人数学級の実現が解決の一番の近道であると訴えました。
民青の代表からは、フードバンクに集まる学生が増えており、猛暑の中、地下鉄二駅分を歩いてきて、袋一杯に詰めて帰る学生もいた。バイトなしで生活することのできない学生が増え、コロナ禍でバイトをクビになってしまって生活が立ち行かないという訴えが相次いでいることなどが語られました。
どの参加者からも、医療・福祉・教育の分野での不十分な国の政策が、コロナ禍で一層深刻になっており、本当に困っている人のところに支援が行き届かないもどかしさ、社会や政治を変えていくことが最も確実であることが強く語られました。
共産党南部地区委員会ではサテライト会場を準備したり、神戸青年革新懇からの参加もあり参加者は18名。「わかりやすく憲法を伝えるヒントをもらった」、「現場の貴重な話を聞けた」、「違う職場の取り組みなど参考になった」などの感想が寄せられました。
(スタッフ・山本晃子)