革新・愛知の会に、故成瀬昇(革新・愛知の会代表世話人)さんの妹さんから遺贈がありました。遺贈を依頼された弁護士法人春日井法律事務所・弁護士の宮田陸奥男さんから一言寄せていただきました。
成瀬さんの贈り物
一人暮らしの高齢者をサポートする「えにしの会」に入会された成瀬美代子さんという方がいました。この「えにしの会」は私共の事務所と提携関係にあり、財産管理や相続・遺言の相談は法律事務所がやっています。この美代子さんの入会のきっかけは自分のマンションの部屋から失火、近隣の方にも迷惑をかけた上、自分も施設に入ることになったからでした。
90歳にも手が届く年齢でしたが、気丈で明るい性格の方でした。火事の後始末の法律相談に乗っている時に、ふと、政治の話になり、美代子さんが「兄が労働組合をやっていてね。」と言われ、元愛労評議長の成瀬昇さんのことだと分かりました。世話好きの兄で、弱い者や困っている人を見ると放っておけない優しい兄だったと思い出話になりました。
「私も昇さんにはいろいろお世話になりました。」と言うと、美代子さんは大変喜んでくれました。
美代子さんは手先が器用で、「服飾」の仕事で相当な収入もあり、独身で慎ましい生活を送ってこられたので多少の財産がありました。遺言の相談を受けたところ「あんたに委せるわ。」と一言。結局、一部を福祉関係等に遺贈することになりました。
こうして、遺贈先の一つとして、成瀬さんが、生前熱心に取り組んでおられた「革新懇」が選ばれたのです。そして今年4月、美代子さんが亡くなられました。事務室長の村上俊雄さんにこのことをお知らせをしたところ、同じ労働運動をしていた成瀬昇さんの妹さんからの遺贈だということで、ことのほか喜んでいただけました。