【21.09.10】田口一登さん(日本共産党名古屋市議団・団長)

河村市長へ苦情殺到ーー市民と市議会の力で「明確なけじめ」を迫ろう

 五輪ソフトボールで金メダルを獲得した女子選手が名古屋市を表敬訪問した際に、河村たかし市長が「金メダルをかむ」という常軌を逸した行為に及んだ問題で、市民からの抗議や苦情が連日、市に寄せられています。その数は、8月23日までに一万五千件を超えました。その内容は、「辞職すべきだ」がトップで40・5%にのぼっています(8月20日までの集計)。「市長失格」という声が広がっています。
 今回の河村市長の行為は、金メダルをかんだだけでなく、「言動に問題がありました」(杉野みどり副市長)。 文芸評論家の斎藤美奈子さんは、「東京新聞」のコラムで、「女子選手の容姿に何度も言及する。結婚や恋愛を話題にする。相手の持ち物を口に入れる。セクハラとパワハラで完全にアウトである」と批判しています。「“セクハラ大魔王”河村たかしに直撃100分」ーー『週刊文春』も取り上げました。ひと昔前なら、「河村さんには困ったものだ」ですまされたかもしれませんが、ジェンダー平等を求める大きなムーブメントが、“生きた化石”(『週刊文春』)だった河村市長を追い詰めています。
 名古屋市議会は、河村市長にたいして、強く抗議し、猛省を促すとともに、「明確なけじめをつけること」を要請しました。人権意識の欠如したこれまでの数々の言動にたいしても、抗議と猛省を求めました。
 この要請書に賛同しなかった減税日本ナゴヤは、情けないというほかありません。減税日本を除く「オール市議会」と市民が共同し、文字通りの“化石”にしたいものです。

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