【21.11.10】石山淳一(日本共産党愛知県委員会書記長)

野党共闘の成果を確信に 「市民と野党の共闘」を深化させよう

 2015年の安保法制が強行採決されて以来、私たちは市民と野党の共闘で自公政権を終わらせ、野党による政権の実現めざして選挙をたたかってきました。今回の総選挙では、選挙直前に共通政策、政権協力、選挙協力という3つの合意が確認され、勇躍して政権交代めざす選挙に挑みました。289の小選挙区のうち216の選挙区で一本化がはかられ、愛知でも15選挙区中10選挙区で一本化が実現してたたかいました。
 結果は、全国的には野党候補で一本化した216のうち62の選挙区での勝利でしたが、一本化した多くの選挙区で大接戦のたたかいとなり、なかには自民党幹事長や閣僚経験者も落選に追い込みました。愛知でもわが党以外の野党候補で一本化した9選挙区のうち4選挙区で勝利し、比例復活となった3選挙区はじめ勝利できなかった6選挙区も、いずれも大接戦で紙一重でした。わが党の候補で一本化した11区も前回選挙から得票を大幅に伸ばす結果となりました。
 課題も浮き彫りとなりました。共闘の大義と共闘によって生まれる新しい政治の魅力を、様々な妨害を打ち破って広い国民に伝えることが不十分でした。それが、日本維新の会の伸長を招いた一因となりました。愛知では、どこよりも激しい共闘への妨害がおこり、市民と野党の共闘で選挙をたたかっている姿を十分に市民に示すことができませんでした。共闘への妨害をどう乗り越えていくのか、今後、革新懇をはじめ市民団体のみなさんともよく話し合いながら、愛知における市民と野党の共闘をさらに深化させていきたいと思っています。

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