【22.06.10】川村ミチル(演出家・劇作家・俳優/青年ネット/革新・愛知の会代表世話人)

 度重なる延期の末「親と子のみどりの杜合唱団」で3年越しの新作ミュージカル「ガンバと仲間の大冒険」公演を行った。陰性確認をしマスク無しのでの舞台は、1200名の観客を迎え熱気に包まれた 
 島ネズミがイタチによって暴力的に命を奪われていく様と、自分らしくあるために団結してあきらめないネズミの姿が、ロシアのウクライナ侵略に重なり、演出はそれをより意識した作品となった。
 イタチは平和を口にしながら狡猾に歌いネズミをおびき寄せる。対してネズミたちは、知恵を使い、それを凌ぐ音楽の力で立ち向かっていく。
 全編の音楽(作曲・藤村記一郎)が素晴らしいのはもちろん、幼児から80代まで50人もの「必ずやり遂げる」という連帯の力に心打たれた。
 現実は厳しい。しかし私たちは、自由と平和のために、決してあきらめないのだ。

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