【16.06.10】河村光哉(愛商連事務局長、革新・愛知の会代表世話人)

 1989年、18歳の夏に米軍跡地のライブで、人類がつくった不条理な壁を知り、秋にベルリンの壁が崩壊した。翌年、フェンスの向こうのアメリカが見たくて沖縄へ。多くの民が日本軍にだまされ亡くなった地で、今も誇らしげに星条旗をゆらすことを認めている。翌年の湾岸戦争で戦車が迷彩色から砂漠色に変わる進行形の戦争を見た。
 
 広島を訪れたオバマ大統領の手は、原爆のスイッチを押すことも、核兵器全面禁止条約に署名することもできる。
 
 戦争、核兵器、原発、大企業の生産システム・・・指導者と名乗るおごれるものたちは、儲けのために人を殺し、宇宙の力を悪魔に変える。多くの血が流され、とてつもない悲しみと犠牲を負った。真実を伝えないこの国でも充分すぎるほど学んだ。
 
 歴史と国民に背を向け憲法をねじ曲げた権力という大木を小さな無数の国民の手で倒したい。

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