緑平民懇事務室長 中島信行
私たちはこの数年具体的な要求に基づく運動を、党派や信条を超えて無党派の人々との対話と懇談、学習をすすめることに焦点をあてて意識的に努力してきました。その一つとして、「普通の社会的常識のある安心できる団体」と見てもらえるように、代表世話人や事務室長などの名刺を持って、対外的な申し入れ活動も積極的に行ってきました。
3年前、後期高齢者医療制度が導入されようとしたとき、緑区平民懇として「シンポジウム」を開催し、区役所の福祉係長からの説明を受けたり、緑区医師会長にパネラーになっていただくなどして60人で成功しました。
その後、「環境問題シンポジウム」でこれまで日常的に交流のなかった専門分野の方々にパネラーをお願いし、率直な意見交換もでき、「参加してよかった」などの感想が寄せられ成功することができました。
最近は、緑市民病院に指定管理者制度が導入されようとしていることを重視し、緑市民病院労組によびかけて懇談し、病院労組との共同をすすめ、緑区内の区政協力委員長ら5人に発起人をお願いし、緑区選出の全ての市会議員、全ての小学校区の区政協力委員長への働きかけなど、広範な人々に訴えて137人の呼びかけ人で「緑市民病院のよりよい医療を願う会」を6月14日結成しました。
結成総会には10名近い区政協力委員長はじめ民生委員や数名の医師を含め116名が参加し、緑区医師会長から来賓挨拶も受け、真剣な論議がされました。いま、名古屋市へ「住民説明会の開催」を要求し、前向きの回答をしたいとの返事を得ました。
現代社会の深刻な一つとなっている「不登校・引きこもりと現代の日本社会」をテーマに懇談会も行い、参加者の切実な質問や疑問も出され、共通の悩みを抱えている者同士のとりくみをすすめることの大事さを共有でき、タイムリーな企画となりました。
一方、3月28日には、「緑区民のくらしを守り、沖縄・普天間基地の無条件返還を要求する緑区集会とピースウォーク」を行い約100人が参加。緑区には基地もないだけに、世論を広げる必要がある、普天間基地による苦しみをいつまでも沖縄県民に押し付けるわけにはいかないという想いで名古屋市内でも独自のとりくみとしては初めての集会になったと自負しています。
こうした、一つひとつのとりくみを行うなかで、徐々に会員も増やし、この総会直前には意識的な奮闘も行って130人の目標を達成しました。
政治の変革は、独りよがりにならずに、国民の中での多数派になること以外にないことを肝に銘じて一歩一歩前進していきます。