【19.12.07】革新・愛知の会第40回総会開催

市民と野党の共闘・野党連合政権めざそう!

 12月7日、革新・愛知の会第40回総会を開催した。記念講演は冨田宏治さん(関西学院大)。青木陽子さんが開会挨拶を行った。座長を見崎徳弘さんと服部守延さん。特別決議「『桜を見る会』へ怒りの行動を!」を採択。閉会挨拶を大島良満さんが行った。今回はじめて、立憲野党所属の現職国会議員と市民と野党をつなぐ会@あいちからメッセージを頂いた。総会参加者は22地域、5職場、青年ネット、14団体、計67人。講演会のみ参加は19人(計86名)

記念講演:市民と野党の共闘で連合政権めざそう―格差・貧困、生きづらさに寄り添って」

 
 記念講演「市民と野党の共闘で連合政権めざそう―格差・貧困、生きづらさに寄り添って」の内容を以下にまとめました。

(1)政治的激突の時代へ
 トランプは中間選挙で民主党に過半数をとられ、外交的にポイントをかせぐために「日本をいじめ」ている。イスラエルでネタニエフが総選挙で負けて、イランとの戦争を始められなくなっている。これに対するサンダース、ウォーレンなどが社会主義をかかげて闘っている。イギリス、スペインでも左派勢力が注目されている。文在寅大統領はロウソク革命から生まれた政権。
(2)市場原理主義、経緯のグローバル化がもたらしたもの
 格差の拡大―世界でもっとも裕福な8人が36億(貧困層下位50%)人と同一資産をもつ。日本でも上位40%が下位50%の人々と同一の資産をもつ。
 貯蓄ゼロ世帯の推移―ー2012年(民主党政権下)20歳代38・9%が、2017年(自民政権下)で61%に増。同じく、30歳代では31・6%→40・4%、40歳代では34・4%→41・9%になっている。このため貧しい、その日その日を生きる人々にとっては、政治は「贅沢」なものに。非正規、貯蓄ゼロ人々、とりわけシングルマザーにとっては収入が少ない、貯蓄なし、実家に頼れない状況にある。とても政治に参加することなどできない状況に。
(3)これらの人にどう寄り添うか
 「あなたに生きて欲しい」との山本太郎氏の姿勢に学ぶことが必要。貧しいのはあなたのせいではない。生きづらさをつくっているのは生産性でしか人を見ない時代のしくみ。政治とは、所得の再配分をめざすことであり、「私たちは所得の再分配を求めていいのだ」と語りかけることだ。

(4)弱者へのむき出しの憎悪をあおる動き
 人工透析患者に向かって「泣くなら透析をやめてしまえ」(維新の会・長谷川豊)という人物があらわれている。タワーマンションに住み、過酷な競争においたてられている中堅サラリーマンは、なんで貧乏人、年寄りに自分たちの税金を使うのかと敵意をむき出しにしている。市民の間に厳しい分断が持ち込まれている。事実よりも感情にアピールするポピュリズム、ポスト真実をあおる人々がいる。
(5)空中戦から組織・陣地戦へ
 有権者の投票への対応を分析する。30%は自民・公明支持で固定。20%の人は立憲野党に投票。20%は大量棄権層。さらに30%が無関心層。20代の60%が貯蓄ゼロで政治のことなど考えられない人々。この20%、30%にどう寄り添うかが大きな課題。「ここで一緒に生きよう」(松本けんじさん・高知県知事選候補)の呼びかけが大事。
 野党が共闘すれば、投票率は上がる。上がれば野党の票が伸びる。2019年参院選の1人区での事実が証明している。
 野党分断を救ったのは、小池百合子都知事の「排除」理論(不寛容なポピュリズムの本性)であり、寛容の側が復元力を回復した。野党共闘の13項目の中に核兵器廃絶も入っている。玉木国民民主党代表は消費税5%に戻せに賛成している。
 決して「諦めない市民」と野党が共闘し、貧困と格差の中に追いやられている人々と寄り添いながら、政治を変えて行こう。来年早々、総選挙も予想される。ともに奮闘しましょう。 

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