【07.08.19】佐織未来をひらく会 「平和を考える八月のつどい~東北アジアの平和を考える」

「平和を考える八月のつどい」 全員で黙とう

 
 8月19日、勝幡コミュニティーにおいて「佐織未来をひらく会」の主催で、今年もまた平和を考える取り組みがなされました。
当日は猛暑にもかかわらず、全体で50名ほどの人たちが参加、「佐織年金者組合」や「新婦人の会」からも大勢の人たちがこの集まりました。

 また当日は、1階のホールで「原水爆禁止愛西市地区協議会」主催の「原爆写真展」も開かれており、平和の尊さを確認するにはまたとない機会となりました。

 午前10時、浜崎さんのあいさつで始まった[平和を考える八月のつどい]は、戦争や原爆で亡くなられた人たちの冥福を祈り、全員で黙祷を捧げました。

  

「東北アジアの平和を考える~韓国での交流」報告をきく

ケーブルテレビも取材に 
次に[東北アジアの平和を考える~韓国での交流]と題して、実際にこの際交流に参加された愛知平和委員会事務局長の矢野創さんから報告を受けました。

スライドを使っての懇切丁寧な報告でしたので、とても分かりやすく感じました。
報告の中で特に私の印象に残ったことは次のようなことでした。

(1)北朝鮮における核実験によって核兵器による被害が身近なものとして感じられるようになったこと
(2)韓国の人たちの脳裏には、原爆投下によって戦争が終結したという認識が根強く残っていること
(3)にもかかわらず核被害の悲惨さをしっかりと受け止め、80パーセントぐらいの人が核兵器保有に反対していること……などでした。

ほかにも民主労働党を中心にして米軍基地反対のたたかいがあること、日本の憲法九条の改悪を許さない「九条の会」が韓国でも立ち上がったことなどが印象に残りました。

その運動の担い手が若者だとの報告を受け、無性にうれしくなりました。同時に、日本の若者も韓国の若者たちに負けないほど「平和を愛する人間」になってほしいと思いました。

 この国際会議のスローガンは「核のない東アジア」「アメリカの軍事覇権から自由なアジア」だったと聞きました。人間ならば誰もが多少の不便は耐え忍んでもいいが、核兵器もなく、戦争の危険もない平和な社会に住みたい、二度と悲惨な戦争の世はこないでほしい、と願っていることでしょう。いずれにしてもお隣の国・韓国で初めて「反戦反核平和」をめざす国際会議が開かれたことは、韓国の人たちにとっても大いに喜ぶべき出来事だったと思います。

 平和なくして生活はなく、人との触れ合いもなく、人類社会の健全な発展もありません。平和なくして幸せも、喜びも、楽しみも、生きるのぞみも持てません。矢野創さんはじめ、この国際会議に参加された方々に、心から「ありがとう」とお礼を申し上げたいと思いました。

すいとんを食べて、戦争当時を偲び、平和の尊さを

すいとん試食会 
矢野さんの報告が終わってから、昨年と同様「すいとん試食会」となりました。
「すいとんを食べて、戦争当時を偲び、平和の尊さを偲びましょう」と言われても、すいとん以外に食べ物がないという状況に出会ったことがない私は、当時を偲ぶことはできません。何日も空腹状態が続いた状態で一杯のすいとんにありついたとしたら、おそらく感激して涙にむせぶことでしょう。

 「喉もと過ぎれば暑さ忘れる」ということわざがあります。人間は意外と愚か者で、何もかも満たされてしまうと「当たり前のこと」と感じられ、感謝の心を失ってしまいます。先人たちの尊い命と引き換えに得た現平和憲法……。62年も平和な世が続いたことによって平和ボケしないよう気を引き締めて生きなければ……などと思いながら「すいとん」を食していた私でした。

 最後に、この集会を企画し、運営し、すいとんを作っていただいた皆さんにお礼をいいながら文章を閉じさせていただきます。ありがとうございました。 (石川記)

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