【09.06.14】一宮革新懇第10回総会開催

一宮革新懇ニュースNO21(7月4日発行)

一宮革新懇ニュースNO21 PDF参照

記念講演 NPO法人志民連いちのみや 理事長の星野博さん「まつりづくりとまちづくり」

一宮革新懇は、6月14日に第10回総会をアイプラザ一宮で開催しました。記念講演はNPO法人志民連いちのみや 理事長の星野 博さんに「まつりづくりとまちづくり」という演題でおこなわれました。講演の要旨をご紹介します。

一宮市ってどんなところかという問いかけで始まりました。昔は繊維産業がさかんな町であったが、道路、鉄道が整備されていて、住むには便利なところだが、これといった特徴のある町とはいえない。星野さんは「ハブのまちいちのみや」と表現されました。

 そんな町で生活空間イチノミヤでの“まつりづくり”として9年間に渡って「杜の宮市」を多くの市民に呼びかけ、手作りのものを売る店、アマチュア音楽家のライブ、個性のある食べ物屋さんのお店などボランテヤの手によるまつりを行って見えた。

この趣旨に賛同され参加された人は関西地方から関東地方の範囲に及んでいますと話されました。この「杜の宮市」にたどり着くまでに「どすこいライブ」から「ラブたな(七夕祭りを愛する会)」などの取り組みをしてきたこと。これらの活動を支えてくれたグループの活動拠点の場所として「三八屋」を見つけてそこでいろいろなグループの人たちが活用をしてきたこと。これらの取り組みから「知恵の共有とネットワーク」としての「志民学校」や「育ちあいネット」をつくることができた。様々な取り組みを通してその失敗から学び市民力をつけてまちづくりに生かして行きたいとお話しをされました。

 いきいきとした取り組みの写真を見ながらの報告でした。一時間という時間があっという間に終わってしまいました。参加者一同すごい取り組みをされて見えることに感動でした。星野さんはすばらしいという声でした。また。駅ビルをかつての本街商店街のようなにぎわいを取り戻せるような施設にしていく、そうなるよう骨折っていきたいという発言に共感を覚えましたとか、行政に頼ることなく市民ががんばって「杜の宮市」を成功させてきたことはすばらしいことである。そのエネルギー、熱意に感動しましたなどと感想が寄せられました。
 

今後の一宮革新懇の活動

 講演が終わった後、これからの一宮革新懇の活動をどうしていくかということで話し合いを持ちました。

一宮市の現状を見ると、今伊勢分院民間移譲、尾西市民病院民間への売却、循環器呼吸器病センターの市民病院への統合、里小牧南保育園の廃園など住民の福祉の切り捨てという新自由主義政策による構造改革の表れである。こういう問題を正面すえた取り組みが大事ではないか。
名古屋市長選挙で、太田候補が名古屋にも「限界集落」があちらこちらにある。その解決をめざしてがんばると訴えてたたかった。「構造改革」を進める行政の政策で「限界集落」が一宮にもあるのではないか。その解決の努力が必要ではないか。

市内のいくつかの団地では、高齢化がすすみ、また独居老人も増え自治会組織が成り立たなくなってきている。こういうところでも安心して住めるような地域にしていく。そのための取り組みが必要ではないか。

星野さんのようにコミュニティーづくりでがんばっているNPOの人にまた話を聞いて、一緒にやれることを見つけていくことも大事ではないか。
 等、積極的な話し合いをすることができました。

 最後の代表世話人の関戸さんから、革新懇は統一戦線の母体である。懇談会から発展した組織である。いろんな立場の人と懇談し合意を進めながら、政治革新の戦線を広げていく組織である。二宮厚美さんが構造改革を批判し、これから日本がめざす方向として「平和福祉国家」を提案している。それに呼応して、一宮版をつくって我々の側から「こういう住みよい一宮」の提案をしていくことが求められている。提案として、「これからの一宮をどうするのか」というテーマで星野さんと伊藤喜栄さんと行政側の人との鼎談などが企画をしたいとまとめて頂きました。

 高橋浩さんから星野さんの講演の感想を寄せて頂きましたので、ご紹介をします。
第9回「杜の宮市」の主催をされたと聞き興味を持って参加しました。今まで8回あったことは、知らなくて初めて「杜の宮市」に参加しました。5月10日(日)は、天候に恵まれ、市民活動(NPOつなハピ等)や杜の学校、アートクラフトマーケット等を見て回りました。子ども連れのお母さん達がたくさん見えました。係の人たちが親切に教えて見えたのに大変感心しました。来年は孫を連れて参加したいと思いました。これからの活動が大きくなり、一宮の各町内にできるとよいと思いました。そのためにも行政にも積極的に働きかけてほしいです。
 星野さんの話で「まつりは、イベントに終わらせていけない。自分たちのまつりを自分たちで・・・市民の自主性の具体表現です。」「アート作品」「多様な表現」「アーチストと市民の交感」といわれたことに同感です。講演を聞いて、星野さんは、個性豊かで一宮の未来の発展に希望を持ちました。私も一宮のまちづくりにがんばります。(高橋浩)

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