やさしさこそ勝利につながる
12月4日から6日と全国革新懇の提起した沖縄ツアーに参加した。(愛知からは3名)、全国から80名、第1日目南部の戦跡めぐる、2日目、普天間・嘉手納基地調査、630名参加したシンポ。3日目は普天間の代替地を許さないたたかいを展開している辺野古で座り込みに加わった。
岡田外相が訪中する時期とも重なるタイムリーな取り組みであった。
政府の外交政策を大きく変えるー岡田外相の訪問と同時進行
地元紙のトップ記事「琉球新報」は次のよう。「首相県外も検討指示」(12/4)「鹿児島・馬毛島が浮上――普天間代替」(12/5)「嘉手納統合を断念」(12/6)「外相、民意より同盟――名護・住民対話集会」(12/7)。「移設先決定参院選後に」(12/6)沖縄タイムス、 普天間基地(海兵隊)返還の移設先が見つからないまま、岡田外相が4、5日と沖縄を訪れた。シンポの行われた5日、外相と地元住民との「反対集会」は民主党支部主催で非公開に行われ「参加者怒り、落胆―――会場一時騒然」と地元新聞は伝えている。辺野古ヘリ基地反対協は参加を取りやめ抗議した。
私は、「いつまで居座るのか!新政権は沖縄の意志をUSAに伝えよ!米軍基地NO!」と書いたプラカードを持参し、4日夜開催の交流会でプラカードを示し発言。「新政権が誕生したら政策変更は当たり前。対等な日米関係をつくるのだったら、沖縄県民積年の意思を伝えよ。安保条約締結50年を前に安保体制打破の動きを本土から作ろう」と。
基地撤去を求める――シンポでの結論
シンポ《今沖縄の米軍基地問題を考える――普天間基地の閉鎖・撤去を求めて》亀山統一琉球大学教授(森林学専攻)の司会で開催。
伊波洋一宜野湾市長――普天間基地を抱える市長。アメリカの安全基準では「クリアゾーン」利用禁止区域とされているところに3600人が暮らし、幾つかの公共施設があり、使用できない基地だ。アメリカ軍の文書によれば、海兵隊はすべてグアムに移動するとなっている。グアム・ハワイへいけ。辺野古に基地をつくる必要ない。
仲山忠克弁護士――沖縄の基地は戦時下で不法占拠されたものでハーグ国際条約に違反する。県議会、宜野湾市議会などは普天間基地の無条件返還を議決。移設論、基地負担平等論は闘いの分断を持ち込むもので「沖縄の心」に反する。主権者に選ばれた政権の意志をアメリカが圧し潰すのは民主主義に反する。
志位和夫日本共産党委員長――海兵隊は、世界のあらゆるところへでかける殴り込み部隊、抑止力ではなく、侵略力だ。安保条約下にあるとはいえ普天間基地は異常で、安保への態度の違いを超え団結しよう。「基地のない沖縄」に向け対米交渉を求める国民的運動を呼びかけ、その先頭にたつ。
11名の県議(自民党、県会議長)、西原町長、北谷村長、中城村長が参加。さらに嘉手納町基地対策課長、ヘリ基地反対協代表委員(辺野古)らが発言した。
辺野古で座り込みに参加して――13年間の闘いで杭一本打ち込ませていない。この日2058日目の座り込みを迎える。80才過ぎの老人も病院通いをしながら座り込み。米軍基地境界線には有刺鉄線でなくカミソリの刃のついた針金。この針金の網を取り替える度にアメリカ兵と真剣勝負で少しずつ押し戻しつつあると代表の人がいっていた。
辺野古、大浦湾は自然の宝庫――クマノミの種類は多く、群れの数も多い。カニ、エビの新種が見つかり、豊かさはジュゴンだけではない。「東洋のカラパゴズ」を潰すことは、文明国であればできない。
普天間の反戦地主は「自分たちに辛いものを他に押しつけたくない」と発言。この優しさがアメリカ、日本政府の強さを打ちくだくと確信した。