【09.12.22】革新・愛知の会 第30回総会「憲法、暮らし、地方自治を守る運動を」

国民が主人公の日本へ 革新懇を大きく

 
革新・愛知の会第30回総会は、12月12日(土)労働会館東館ホールで、代表世話人、 世話人、会員、地 域・職場・青年革 新懇から84名が 参加し(賛同団体17、地域革新懇23、職場革新懇11、青年ネット1)開催されました。

 村上俊雄事務室長は「09年の総会で自民党政治を終わらせようと確認して、その通りになった。しかし、新政権は普天間基地問題など様々な問題をかかえている。思想信条の違いを超えて共同し、国民的な運動を大いに進めるとき。来年は安保50年、革新懇運動30年の年。新たなたたかいを拓こう」と開会あいさつ。

 日本共産党 佐々木憲昭衆議院議員が「鳩山政権と国会情勢」と題して約一時間講演を行いました。

 2010年度の運動方針案をうけて、団体・地域・職場革新懇・青年ネットから16名が発言、9条守る署名1万人を突破した経験、核廃棄廃絶のたたかい、河村名古屋市長の民主主義破壊の言動は、憲法・地方自治への重大な挑戦である、住民から「要求実現へ頼りになる革新懇にしていきたい。など活発に論議が行われました。

 成瀬昇代表世話人が「私たちの運動に確信と誇りをもって、平和、暮らしを守る運動をいっそう広げよう。」とまとめの挨拶。来年度の予算、新しい役員を選出し、閉会しました。
 総会終了後、懇親会を開催、和やかに懇談しました。
 2010年3月19日(金)に、革新懇結成30周年記念「講演と音楽の夕べ」(講演 辻井喬氏ほか)を中京大学文化市民会館プルニエホールで開催します。

2010年の主な活動

(1)「9の日」行動など憲法改悪阻止、暮らしを守るたたかい・連続憲法講座の開催・雇用守るシンポ開催・不公平税制反対のシンポ(4月に開催)

(2)河村名古屋市長の地方自治形骸化の動きに対し、くらしと福祉、地方自治を守る運動を展開する。

(3)結成30周年記念事業の成功を。3月19日講演と音楽の夕べの成功、5月21日に記念レセプション開催

(4)沖縄基地撤去の国民的運動を

(5)組織強化、拡大・新しい組織の結成と活動再開・神奈川県茅ヶ崎革新懇との交流を企画する。

(6)泊まり込み世話人会8月下旬に開催。

(7)全国革新懇ニュースの普及など。

記念講演 「鳩山政権と国会情勢」 日本共産党佐々木憲昭衆議院議員

 
 「新政権になり『革新三目標』にもとづく運動が一層重要になっていることを、痛感している」として、軍事費や大型公共事業に手を付けない「事業仕分け」や「小沢一郎」主導の「国会法改正」による与党だけの勝手な憲法解釈が横行する危険があるなど新しい政権のもとでの国会状況がリアルに語られました。

30回総会

総会は、梅野敏基さん(自治労連県本部委員長)、本田直子さん(北区革新の会事務室長)を座長に選出。村上俊雄事務室長が「2010年度運動方針」「予算」を提案。松岡洋文代表世話人が「会計監査報告」を報告。討論に入りました。

発言紹介します。

言論の自由を守ろう
竹崎義久さん(国民救援会愛知県本部事務局長)

 最高裁が「葛飾ビラまき事件」に不当判決を下し「憲法の番人」を放棄。「取り調べ」の可視化問題などで法務大臣に初めて面会し要請。言論の自由を守るために奮闘する。

革新市政、どう生かすか
見﨑徳弘さん(元愛労連議長)

本山革新元市長の偲ぶつどいを開催、今日の情勢で何をどう生かすかの観点でシンポを行った。記録集を発行する。

非核三原則貫徹の契機に
澤田昭二さん(県原水協理事長・名大名誉教授)

 核兵器のない世界の大きな潮流が。NPT再検討会議に愛知から100名を超える代表団を。「核密約問題」公表で非核三原則貫徹の契機とするか、2.5原則(持ち込み禁止を「配備」に限定し、核搭載艦船の一時的な通過・寄港は容認)とのたたかいだ。

Mさん(A職場革新懇) 
 裁判員制度問題で、地域の革新懇と共同して学習会開催。職場ではサービス残業がひき続き行われている。

頼りになる革新懇に
中島信行さん(平和と民主主義・くらしを守る緑区懇談会)

 全国交流会での茅ヶ崎革新懇発言「一致点での要求で活動、300名会員」に学びたい。保守層や無党派層への働きかけが弱い。住民から「頼りになる」組織にしたい。

革新懇大好き人間をつくる中西八郎さん(平和・民主・革新の日本をめざす南区の会)
 切実な要求を取り上げていく。全国革新懇ニュース読者を独自に増やし、革新懇大好き人間をつくることが大切だ。事務局体制の強化、「革新懇学校」も。ニュースは50部増計画。

ジュネーブ国連人権会議に
塩川賴男さん(春日井革新懇談会)

 6年間1600回の憲法街頭署名行動で1万筆の署名を集める。1992年からジュネーブ国連人権会議で日本国憲法守る署名を取っている。署名スタンディング活動で対話に。

河村市政の危険な動き
わしの恵子さん(日本共産党名古屋市会議員団長)

 河村市政の7ヶ月で、危険な動きが鮮明に。市民税10%減税問題、市民サービスの一律削減。 福祉切り捨て、南京虐殺・従軍慰安婦問題の否定など重大。市議会議員半減「議会改革」は重大問題。

憲法地方自治法への挑戦
小林武さん(愛知大学法科大学院教授)

  河村名古屋市長の「議会改革」の考え方は憲法、地方自治法に照らして全く成り立たない理屈。「議会解散」を市民の解散請求(直接請求)を振りかざして迫る手法は、小沢民主党幹事長のすすめている「国会改革」に似ている。全国的にも重要なたたかい、私たちの大きい運動が必要。

連帯して闘いを
水野磯子さん(新婦人愛知県本部代表委員)

 河村市長の民主主義破壊、「南京事件、慰安婦もなかった」発言の数々許せない。日本・韓国・中国・インドネシアなどと連帯して闘いを強めたい。

共同を探求
鵜飼稔さん(愛知県商工団体連合会事務局長)

 民主党政権下で大企業優遇税制に全くメスが入らない。財源問題で必ず消費税がでてくる。地方を合わせ、不公平税制が10兆円と毎年指摘され、「納税者番号制」導入の危険さえある。トヨタの関連下請けでは、去年100万の仕事が今年10万円に激減。小売業も深刻。民商以外の同業組合に足を運んで共同を探求している。

南京事件講演会、河村市長出席拒否
冨田好弘さん(日中友好協会愛知県連合会理事長)

 12月13日南京事件問題講演会に、河村名古屋市長を招待したが出席「拒否」。1944年11月 大府の飛行場建設で480人の中国人を「強制連行・強制労働」で多数の死者を出した。その犠牲者の慰霊祭を、今年9月戦後初めて行った。

真の東アジア共同体を
高橋信・愛知県平和委員会理事長

改憲問題でも、米軍再編・自衛隊問題でも、北朝鮮問題は避けて通れない。その際、拉致問題と共に「歴史問題」の解決が大切。来年は、日韓併合100年。歴史精算すべき時だ。真の意味で東アジア共同体をつくるために。
 
広いつながり楽しい活動を
山本晃子・青年ネット
  

 全国交流会に愛知から青年14名が参加。「ゆるやかなつながり」と04年に発足し活動。他県から「そういう活動なら自分等もできる」と受け止められた。「みんなのことを考えている人がいることに感動した。」と感想も寄せられ、「広いつながり、楽しい活動」を大切にしていきたい。

産廃反対10年の闘い
大島良満・代表世話人・守山革新懇代表世話人

松河戸産廃焼却場施設建設反対は足かけ10年に。いよいよ「取り消し」も前提とした「聴聞会」。全国で初めての成果になる可能性あり。

次期役員提案を、常任代表世話人の安藤満寿江さん(新婦人愛知県本部会長)が提案。
 運動方針、予算、次期役員を全会一致で承認されました。
 新役員を代表し、新しく代表世話人に選ばれた山内一征さん(医師・瀬戸旭医師会顧問)挨拶されました。

新しく代表世話人に選出の山内一征さん挨拶(医師・瀬戸旭医師会顧問)

「3つの共同目標」を掲げて取り組まれている革新懇運動に参加でき、大変光栄です。ご一緒に頑張りましょう。

討論のまとめ

成瀬昇常任代表世話人が閉会挨拶を兼ね討論のまとめを行いました。

 激動の一年。国際政治ではオバマ政権誕生、核なき世界めざす新たな動き。国内政治では自公政権退場。憲法問題の新聞アンケートでは、衆議院議員の過半数が初めて9条改正反対となった。30年にわたる我々の運動の反映と誇りをもって言えるのではないか。
 しかし、民主党政権は小選挙区制を掲げる等、決して手放しで喜べない。今こそ革新懇の共同の力を、方針が提起している主要な課題を取り組もう。

 この1~2年の間、留意すべきことは、鳩山政権に多数国民が落胆したとき、その失望、不安、怒りがどこに向かうか。すでに、「普天間」で迷走が始まっている。02年以来、保守2大政党(自・民)はいつの選挙でも、あわせて70%前後の得票率。社民・共産で12%前後。ここを変える。民主党政権に国民が失望したとき、後戻りさせないための運動が大事。

 河村市長は名古屋市政を、明治憲法下の市政に逆戻りさせるもの。一名古屋の問題ではなく、憲法・地方自治の根幹にかかわる問題。これまでにない幅広い運動が必要で可能だ。総力をあげ、革新市政の会とも協力し、幅広い運動をすすめよう。自民支持層も巻き込んで、新年早々から、河村暴挙阻止大運動を展開しよう。

代表世話人のみなさん

30総会で選出された代表世話人・事務室の皆さんです。
 代表世話人 青木陽子、穴澤仂、阿部精六、安藤満寿江、石川勇吉、井上利雄、岩中正巳、鵜飼稔、梅野敏基、江間幸雄、大島良満、太田義郎、大橋宗明、加藤瑠美子、柏木啓韶、川島健、串田真吾、栗木英章、榑松佐一、小林武、阪本貞一、澤田昭二、田辺準也、成瀬昇、服部信夫、羽根克明、原山剛三、堀場英也、松岡洋文、見崎徳弘、水野磯子、村上俊雄、山内一征、矢崎正一、山岸光夫、以上35名
 事務室 村上俊雄事務室長岩中美保子・加藤平雄事務室次長、中家啓、祖父江儀男

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