【10.06.15】平和・民主主義・暮らしをまもる緑区懇談会ニュース No.57

総会直前に130人目標を達成!第9回緑区平民懇総会を開催

第9回緑区平民懇総会は、情勢の激動している最中の6月5日(土)、住民参加で建設された「ユメリア徳重」の集会室で開きました。自公政権に変わって誕生した民主党鳩山政権が8ヶ月で政権を投げ出し、次の内閣もまだどうなるのかはっきりしない状況のもとでの開催になりました。
 第1部の冒頭、室生昇筆頭代表世話人が開会あいさつをし「情勢との関係で緑区平民懇の役割がいよいよ大きくなっていることを述べつつ、総会20分前に会員拡大をして130人目標を達成した」と報告し、参加者から「ウォー」という喜びの声が出されたなかで、小林武先生の「河村市長の『議会改悪とは』」の講演がおこなわれました。河村市長は「議会改革」と称して「議員定数の半減」、「報酬の半減」をかかげ、市民動員で議会の弱体化をねらう手法は「民主主義を逆手に取った独裁の実現」であり、これは元々財界が提起して民主党が取り入れている「国会改革」の一環です。そして憲法第93条の「二元代表制」を踏みにじるもので、私たちの「くらし・福祉の要求が『議会を守れ』の運動に拡がったとき、勝利の展望が開ける」との見通しも示されました。
 第2部の総会議案の討議では、第1部の講演との関係から共産党が「議員報酬問題」でシンポジウムをおこなうことも報告されました。沖縄・高江地域にヘリパットの基地をつくらせないとりくみや「1ショット・1キル」の上映や「いのちの山河」の上映運動にとりくむことにしてはどうか、反貧困ネットに加盟してはどうか。また、この総会まで会員130人目標を達成した報告があったが、次の総会までに何人の会員にするのか目標をもったとりくみが必要ではないかなどの積極的提案がされました。
 あわせて、要求にもとづく運動のなかで無党派層の人々との共同を一貫して追求すること重要性と、会計報告のなかで会費納入へのとりくみが不十分であり、次年度は改善するためのとりくみを含めて新年度の代表世話人会で具体化することになりました。

核廃絶へ、着実な前進 ~緑区平和行進

 NPT再検討会議で新たな前進が示されたあとの6月6日(日)、緑区の平和行進が、新海池公園発着・循環コースで行われました。天候にも恵まれ、南生協病院の大高転院で、職員参も増えたこともあり、参加者は130名でした。合唱団「みどり」がギターも用意し、うたごえが初夏の空に響き渡りました。ワンちゃんやベビーカーの参加もあり、楽しい行進となりました。沿道での署名15筆、会場でのカンパは19716円でした。
 行進前後の集会では、沢田県原水協理事長、年金者組合嶺村さんらの、ニューヨークでのNPT再検討会議のようすの報告がありました。嶺村さんはスライドも用意してあり、出張報告するそうなので、夏の原水禁世界大会に向け、大いに利用しましょう。
(緑区原水協 土井敏彦)

「太子九条の会」が発足

 5月15日、約130人の方々の賛同の下に「太子九条の会」が発足しました。
 当日は約30人の参加を得て、世話人から国民投票法にも触れながら発足の経過を報告、お隣の学区である有松桶狭間九条の会の小澤さんから激励のあいさつを受けました。
 そして東丘九条の会の池田さんに「おさらい憲法九条」のミニ講演、風在社九条の会の具志堅さんから「沖縄からの報告」をお願い。政局が揺れ動く中、憲法九条を守る運動を草の根から強めることの大切さを確認しあいました。
(石川暁生)

沖縄・東村高江にヘリパット基地はいらない!交流学習会

 5月28日に「沖縄・東村高江にヘリパット基地はいらない!交流学習会」が緑区で行われました。高江の住人である伊佐真次さん、比嘉真人さんをお迎えしてこれまでの経緯と現状のお話を聞きました。昼の部と夜の部合わせて約40名の参加となりました。
 高江では座り込みによって3年間ヘリパット建設阻止をしています。「基地問題でゆれているのは普天間だけではない、同じようにヤンバルの北部訓練場も大きな問題」と言っています。その約半分を返還する代わりにその土地になったヘリパットの移設が条件なのです。160名の集落を囲むように6つ作る計画です。普天間の状況と同じなのです。
 ただ工事を妨害するために座っているのではなく、防衛局の皆さんもっと説明をキチッとして下さい。私たち納得してませんよと説明を求める抗議・監視をするための座り込みです」と言っています。工事の進まない防衛局は座り込みに対して「通行妨害」として裁判にかけました。仮処分15名の内2名が決定。その1人が伊佐さんです。防衛局の証拠書類がずさんで、写真と名前が一致しない事、8歳の子供も含まれた事を話していただきました。
 「自分の生活を守るために抗議する者を裁判に引っ張り出すのは前代未聞な話。国策に従わない者は排除するという弾圧。表現の自由もなくなる。これがまかり通ったらおしまい。だからこの裁判は負けられない」比嘉さんは「住民の阻止活動にこの判例が生きてしまったら最悪」「ほとんど報道されない。これを少しでも多くの人に知ってもらいたい。7月から工事着工で私達は張り付いて動けない」と語りました。
 会場からは「沖縄だけの基地の問題として捉えるのではなく、私達日本人は自らの問題として考えなければ」「どうしたら広げていけるか。今やっておかないと悔いを残す」という意見が出ました。徳之島出身の参加者からは「徳之島に基地はいらないと野並で署名活動をしました。一石を投じなければ何も広がりません。私はその一石になりたい。いてもたってもいられなかった」と話がありました。
 伊佐さんは「移設先を探している以上はこの問題は解決しない」この事に気付かせないようにマスコミと一部の野党が誘導しているようにしか思えません。最後に伊佐さんは「普天間問題が大きく取り上げられますが、是非高江も忘れないでいただきたい。遠いですけど高江に遊びながらお手伝いしてもらえれば工事を遅らせる事が出来る。情勢が変わっていけば諦めさせるまで僕らはやるつもりですので、高江区民では出来ない事が全国から集まれば押し返す事ができると信じてますので是非お力を貸していただきたい」と訴えました。皆さん!この現実を知ってください。そして広めてください。私は高江に行きます。(命どぅ宝 大塚穂)

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