<寄稿>「初めて革新懇の世話人会に参加して」
6月8日、初めて革新懇の世話人会に参加させていただきました。「名南健康友の会は団体加入を決めたのだからぜひ」という案内をいただいたときは何のことだか分からず、職場で「何をするところなの?」と聞いて、恐る恐る参加しました。本当のことを言うと、最近までは政治や国会などに全く興味がなく、一部の方たちの世界だと思っていました。
私は愛知県豊田市に生まれ結婚するまで25年間ずっと豊田市で育ちました。豊田市でもトヨタ自動車の本社に徒歩で通勤できるほどのところで、小中学校もトヨタの本社に隣接しているような環境で育ちました。当然ですが生徒のほとんどはトヨタの従業員の家族でした。なので、私の周りには大金持ちもいなければ貧困の方もいませんでした。そんな世界が当たり前でした。
結婚して名古屋に来て、緑市民病院で仕事をして初めて生活保護の方がいることを知り、南区の病院に移った時は生活保護の医療券の多さに驚きました。病院の窓口では医療費の支払いができない方、保険料未払いのため無保険の方、入院費の支払いが困難で分割の相談にみえる方・・・いろんな方々がみえます。
一年半ほど前には窓口負担金の未収金のある方の訪問行動もしました。回収が目的ではなく「どうして支払いが困難なのか?」を知るためでした。病院の中で待っているだけではなかなか現状を知ることが出来ないからです。地域には本当に困っている方たちが何人かみえました。一緒に回った職員もそう感じ、改めて民医連の病院の使命を痛感しました。
これからも微力ながら民医連の事務職員として世の中の人たちが安心して病院にかかれるように努力していきたいと思います。どうぞよろしく。
新しい ブロック
河村市長による『市議リコール』署名をどう見るか 講師:愛労連議長・くれまつ佐一さん
マスコミによると、河村市長は「市民税減税・地域委員会・議員報酬半減」に固執し、抵抗する市議会を解散させるため、8月27日から「市会議員リコール署名」(35万5千筆=有権者の1/5以上が必要)を始め、その後、住民投票もやって2月には知事選・市議選・市長選の「トリプル選挙」に突き進む予定だとのこと。
これをどう考えるか、8月10日の「瑞穂区革新懇 世話人会」の前に、19時から、45分ほどの「ミニ学習会」を行ないます。会場は名ブロ会議室。講師は愛労連の榑松議長。参加は自由です。ぜひ誘い合わせておいで下さい。
どう見る? 7.11参院選結果(→ねじれ国会へ)――民主大敗、自民復調? 「みんな」躍進、共・社の後退
(1)7.11参議院選挙の結果
●党派別当選者。
*( )内=前回当選者(今回は非改選)/6年前の当選者(今回、改選)
民主44(62/54)、自民51(33/38)、公明9(10/11)、みんな10(1/0)、国民新0(3/3)、共産3(3/4)、社民2(2/3)、改革1(1/5)、たち日1(2/1) ―→全121議席。
* この結果、選挙前は過半数(民主116+国民新6=122議席)だった与党が106+3=109議席と後退して半数に届かず、「自民84+公明19+みんな11+共産6+社民4」など野党が133議席を占める「ねじれ国会」となった。(衆院では「民主306+国民新3」=309/480議席と与党が過半数だが、参院で野党が一致して反対すると法案が通らなくなる)。
●選挙区=全73議席の当選者:前回→今回(得票数)
民主36→28(2275万)、自民25→39(1949万)、公明3→3(226万)、みんな0→3(597 万)
*東京(当選5)は――小池晃(共)が55万票・次点で落選。当選は次の5氏。
蓮舫(民)171、竹谷とし子(公)80、中川雅治(自)71、小川敏夫(民)69、雄松 田公太(み)65万票
*愛知(当選3)は――本村伸子(共)19万票で届かず。
当選=藤川政人(自)91、斎藤嘉隆(民)75、安井美沙子(民)67万票。次点=薬師 寺道代(み)52万
●比例=全48議席の当選者(得票数=今回/前回)→「2大政党」の得票は55%に減少!
民主16←18(1845万/2325万)、自民12←13(1407万/1654万)、公明6←8(763万 /776万)みんな7←0(794万/―)、国民新0←1(100万/126万)、共産3←4(356 万/440万)、社民2←2(224万/263万)、ほかに、改革1←2(117万/―)、たち日 1←0(123万/―)、
*得票数は5,845万で前回(5,891万)並みだが、「みんなの党」など新党以外は軒並み 票・議席を減らした。
*過去の選挙では2大政党で70%前後だった得票が、今回は民主31+自民24%=合計 55%にとどまった。
(2) 民主大敗、自民復調、「みんなの党」の躍進をめぐって
政権交代の理想や「革命」的マニフェストを次々後退させた上、「政治とカネ」や普天間問題で迷走を重ねた民主党政権は、6月に「小鳩」内閣を解消して菅政権にバトンタッチし、「脱小沢」ポーズをとることで支持率をV字回復させました。しかし菅新総理は「政治とカネ」も普天間も決着済みと頬かむりし、子ども手当などのマニフェストと「財源」問題の矛盾から突如「消費税10%」を言いだし、自民党抱きつき戦術に出て「生活第一」の看板も外しにかかりました。でもこれでは自民党と同じ。民主の大敗は「政権交代の原点はどうした」とする有権者の不信と怒りの結果でしょう。
一方、選挙区で民主に勝った自民も比例票は1407万(得票率24%)と過去最低で、勝利と言えないのは明らかです。ついでに言えば民主党の比例票は1845万(31%)で、2党合わせても55%に過ぎません。これを見ると、「二大政党」に失望した有権者が、「増税の前にやることがある」と行革断行を叫び、マスコミに「第3極」と持ち上げられた「みんなの党」を押し上げたのでしょう。比例で公明を抜いて794万票もとったのも、東京で共産党の小池さんを追い落として当選したのもびっくり。「みんなの党」の正体(「構造改革」の推進者)は本当に知られていないんだと痛感しました。
(3) 共産・社民の後退と、今後の展望――要求を軸に、政治変える統一戦線を
他方、今度の選挙で本当に伸びてほしかった共産党は伸びませんでした。活動家が減ったし高齢化してひところの勢いがなくなってきたのに加えて、マスコミの扱いが冷淡で、その主張や活動が国民に正しく伝わっていない事情もありそうです。
反核・平和や「九条の会」の運動でも、派遣切りや過労死など財界・大企業の横暴とたたかう労働組合や地域の運動でも、幾人もの人が必死に取り組み、共産党などが誠実に支援していますが、そうした姿はほとんど報道されませんし、TV討論などで「消費税増税は不必要」とし、この国の行き詰まりの打開には「財界・大企業中心社会からの転換」「日米同盟からの脱却」の二つが必要と真面目に訴えても、「また非現実的なこと・・」と冷笑される事例が増えているように思われます。
そういえばもう一つの「護憲」の党、社民党も伸びませんでした。「普天間」で筋を通した福島党首にマスコミは比較的好意的だったと思うのですが、その後は「沖縄には気の毒だが、北朝鮮や中国を見るとやっぱり基地と日米安保は必要」という冷めた報道が目立つように思います。
こう見ると、革新懇の3目標にもとづく「国民が主人公の政治」の実現は容易ではなく、今後も厳しい状況が続きそうです。しかし、雇用やくらしや子どもたちのこと、医療・年金・介護など社会保障のこと、深刻化する財政危機と財源問題、普天間基地問題などなど、この国の抱えている問題はもう「待ったなし」で、先送りするほど困難は増大します。そして面白いのは、問題の真の解決には共産党のいう2つの転換に踏み込むしかないと思えることです。本当に苦しいのは、立て直しの設計図も描けぬまま攻防を重ねなければならない自民×民主かもしれません。
ともあれ私たちに求められるのは、切実な要求に基づく草の根の運動を党派を超えてひろげること。どこに問題がありどうすれば解決が可能か、みんなで学習し、政権党にも野党にも粘り強く働きかけることです。――遠回りのようでも、展望はそこから開くしかありません。それに秋は、民主党の代表選挙をはさんで何が起こるか分からない状況でもあります。区内の諸団体や革新懇の仲間とよく話し合い、要求を軸に、政治を変える統一戦線をめざしたいものです。(文責:見崎徳弘――乞う・ご批判)
「全国革新懇 第30回総会」(7/24)に出席しました(事務局長・尾鍋昭彦)
7月24日、会場の東京学士会館は、全国からの参加者274人の熱気につつまれました。三上満さんの開会挨拶、四位代表世話人の「運動方針」提起の後、参加者からの発言が続きましたが、その内容はどれも革新3目標を掲げて国政を変えるという自信に満ちた内容でした。
今年の発言で特に特徴的だったのは「無党派との共同」が全国で広がっていると改めて確認できたこと―――横浜栄区では町内で無党派の人たちに呼びかけ、町内会で革新懇の組織を成立させたこと。京都山科ではわが町をどうするかということで話をすすめると無党派・他党派の人からも共感を得ることができるという発言。市民病院民営化の問題の中でつくった「よりよい病院を願う会」結成総会に医師会長が来賓として参加してくれたと語った名古屋市の緑区平民懇など、革新3目標をもとに国民の共同を広げる草の根からの運動の正しさが実証されたように思いました。
組織の拡大には、全国革新懇ニュースが大いに役立っているという発言も山梨、神奈川などからありました。とくに紙面の最初に著名人のインタビュー記事を掲載しているのが、幅広い人々との共同を大切にする革新懇の姿勢を示して効果的との報告がなされました。
ややもすれば閉塞した政治状況に滅入りがちな気持にもなりますが、この会に参加して、この革新懇運動こそ国民に新しい出口を示すものだとの確信を得ることができました
―→●全体は、全国と『革新・愛知の会』のニュースを参照してください。
<ご案内・お誘い>8月28(土)~29日(日)「木曽町訪問、一泊の旅」
1998年、木曽福島町長となった共産党員の田中勝己さんは、その後、開田村など周辺3村を吸収合併した木曽町でも住民に推されて初代町長となり(05年11月)、自前の「木曽学」にもとづくユニークな町づくりを推進。08年に出版した『すてきな田舎 元気なふる里――木曽町長 町づくり日記』(かもがわ出版)も好評です。
チラシで案内しましたが、8月末に瑞穂区から行く「木曽町訪問、一泊の旅」は蕎麦の花咲く木曽谷を訪ねて皆で現地を見学し、田中町長とも懇談、酒も飲んで語り合うゆったりした旅にする予定で、「岩魚も用意し素敵な夕食を」と張り切る森下・湯浅さんなどとプラン検討中。尾鍋・久保・土井夫妻・中住・見崎・森下夫妻・山形・湯浅夫妻の11名が申込み、「定員15名」まであと4名です。どうぞ気軽にご参加ください。
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プランの詳細は参加予定者にお届けしますが、概要は案内どおりで、
・28日8:30新瑞から車3台=見崎・湯浅・森下号に分乗、出発。昼過ぎ「のりえの家」着。町長との懇談~夕食交流。/29日=木曽町めぐりをして帰路へ。午後4時頃帰着予定。
・宿泊は、町長夫人が管理する自炊型農家民宿「のりえの家」(☎0264-27-6314)。
・参加費(交通費・食事・宿泊込み)8,000円ただし28・29日の昼食代は別です。
●何かアイディアがあれば、ご連絡ください。