東日本大震災への愛知民医連として医療支援隊派遣
愛知民医連 事務局長 久保田武さん
未曾有の被害を生んだ東日本大震災にあたり、全日本民医連は対策本部を立ち上げ、人的支援と支援物資および義援金を呼びかけました。人的支援については当面、宮城県塩釜市にある坂総合病院を拠点として、救急・外来対応と避難所を中心とした地域訪問を実施するという方針で臨みました。
愛知民医連でも全日本の提起に応え、3月16日出発の第1次支援隊から29日出発の第4次支援隊まで、今までに医師2名、看護師6名を含め計19名の職員を派遣、全国的には何と千人を超える民医連職員が支援に入っています。現地の医師・看護師などは自らが被災者にもかかわらず、不眠不休の奮闘を続けています。地震の被害の大きさや、広域であることなど支援は長期化すると思われます。 4月からは宮城の支援拠点を3ヶ所に増やし、また岩手や福島への支援も検討されています。愛知民医連としても、引き続き医療支援隊を送るよう全力を尽くします。
医療支援隊として奮闘した職員から
医療支援隊として奮闘した職員の報告の一部です。
救急診療は、イエローチームに配属。イエローチームは心肺停止等ではないが、緊急で治療が必要な患者が振り分けられるチーム。骨折、壊疽、糖尿病性緊急症、脳梗塞、心筋梗塞などの患者さんの診療に当たりました。(医師)
北浜の被災地を5組30人で訪問。私の組は延べ6人の方の血圧測定。血圧が高い方や疲れがたまっている中高年の方がいました。支援の仕方も時間とともに生活と精神面のフォローが必要と感じました。(看護師)
24日、避難所に向かいケアを行ないました。医師を中心に看護師・事務・薬剤師などでチームを組み、理学療法士ということで40人くらいの方に声をかけ、簡単な運動指導やマッサージを行ないました。かならず感謝の言葉と労いが返ってくるのが印象に残りました。(理学療法士)