安保体制の犠牲を国民におしつけた原発建設―室生昇(緑区平民懇代表世話人、南医療生協病院顧問)
東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
私たち、緑区平民懇は沢田昭二先生(名大理学部名誉教授)をお招きして、3月31日、緊急原発学習会を開きました。急いで企画したのに、予想を超えて、幅広く42名の方々が参加され、問題の重大さを実感し、そして、大変勉強になりました。
その中で先生は、「日本は放射線の内部被曝を軽視している。後年、がんや白血病を発症しても、それが放射性物質による内部被曝かどうかを見極めることは難しい「原発は未完成技術で、地震と人口密集の日本では危険性が高いので、エネルギー政策を原発から転換すべきだと主張してきた。
安全の問題に加えて、
放射性廃棄物の処理。
核兵器産業維持のための日米原子力協定でスタートした。
放射性原子力平和利用の三原則のすべてに反する原子力政策の実態。
国民の安全に責任を持つ独立した原子力安全委員会がない などの問題があり、一刻も早く原発を終息、エネルギー政策を太陽光発電などに変換すべきである」と安保体制との関連を含めて、問題点を指摘され、質疑応答がなされた。
緑区平民懇は3つの共同目標(1)日本経済を国民本位に転換し、くらしが豊かになる日本をめざす。(2)日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします。(3)日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本を目指す。を持って活動していますが、将来この3つの共同目標は互いに関連しており、どの一つを欠いても目標を実現できないこと、政治と実生活の密接さを示してくださったお話であり、学習会でした。