【11.09.17】碧南の防災計画について―革新碧南の会ニュース第11号発行

<記念講演>碧南の防災計画について―講師:碧南市議会議員・岡本守正様

 碧南市の防災計画について、市の資料で詳しく話を聞くことができました。市が本当に市民の立場になって予測される東海・東南海・南海連動地震に対する減災計画がされているか疑問です。

 私たちの住む碧南市は70%が埋め立て地で、東海・東南海・南海地震が連動して起きた時、どうすればいいんでしょうか?地震による建物の倒壊は、市の補助を受けて家族だんらんの一部屋を耐震化する。しかし、津波は逃げるしかないけれど、碧南市は高いところで9m程、身近に高い所が有りません。市役所・学校か高い耐震のビル(マンション)しかない状況です。

 さらに堤防が地震や地震による液状化により破壊されたり、津波の高さが5m以上に成れば二階まで浸水する。東北の大震災の津波の様子は、目を覆いたくなるような悲惨な状況でした。同じようなことが起これば、中電の火力発電所も爆発し、日金工の溶鉱炉も爆発し、他の鋳物工場も同様。いろんな毒物・危険物も流出します。液状化は消防も動けなくなるのではと心配はつきません。

 先日テレビで、静岡県焼津市の津波避難施設・津波避難ビルなど紹介して減災に取り組むようすを放映していました。碧南市も安全に避難できるように、各地域の津波避難施設・避難ビル等が必要と思います。
Sさん

「碧南・革新の会」第3回総会開かれる

 9月10日、「革新・碧南の会」の第3回総会開かれました。議長選出、開会あいさつに続いて活動報告と会計報告が提案されて採択。方針案も提案通りに確認し、13名の世話人を承認して終了しました。
 第2部の記念講演では、市会議員の岡本守正さんが「碧南市の防災計画について」と題して講演。特別報告として、鈴木誠さんが1944年の東南海地震と45年の三河地震について写真をあげて紹介。下島良一さんは堤防決壊で避難した伊勢湾台風の体験談を語りました。

【活動報告】
(1)計9回の世話人会を開催し、ニュースも計6回発行してきました。
(2)身近な問題をテーマに掲げ、第2回総会記念講演では「住み慣れた地域で暮らしていくために」を、それぞれ学んできました。しかし、参加者の幅を大きく広げるには至りませんでした。
(3)会員の協力により全国革新懇ニュースの配布が定着化し、賛同者の拡大もありました。しかし、革新世論の形成からいえば、いっそうの前進が必要です。
(4)県・全国の革新懇運動に協力し、集会参加や『浜岡原発の永久停止・廃炉を求める署名』、大震災救援募金などをとりくんできました。

【方針】
(1)「国民が主人公」の政府をめざして、生活向上・民主主義・平和の三つの共同目標にもとづく共同を進めます。
 特に侵略戦争美化の教科書採択を求める意見書の採択や、市議会本会議場への「日の丸」掲揚など、周辺地域とも比べて突出した碧南市の動向に、監視と適切な行動が求められます。
(2)ひきつづき医療・保育問題など、地域の課題に応えた活動を進めます。
(3)会員拡大をすすめ、革新的世論の前進につとめます。

今年の“長崎平和宣言”に注目。ぜひご一読を。

 毎年8月6日には広島市長が“広島平和宣言”を、9日には長崎市長が“長崎平和宣言”を世界に向けて発表しています。中でも今年の“長崎平和宣言”は注目に値すると思います。

 まず3月発生の福島第一原発事故にふれた田上長崎市長は、「被爆国の私たちが、どうして再び放射能の恐怖に脅えることになってしまったのでしょうか」と問いかけ、「原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を進めることが必要」と訴えました。

 その上で、「原発事故が起きるまで、多くの人たちが原子力発電の安全神話をいつのまにか信じていました」とし、続いて「世界に2万発以上ある核兵器はどうでしょうか。核兵器が使われることはないと思い込んでいないでしょうか」と問いかけています。原発「安全神話」を批判しつつ、それと同じ危険が「核兵器の抑止力」と称する論法にある、と指摘したのです。

 菅総理(当時)3日前の8月6日に広島で行われた平和記念式典あいさつにおいて、「究極的な核兵器廃絶」と述べています。彼は昨年の同じ式典後に行われた記者会見において、国際社会での核の存在と大量破壊兵器の拡散を上げ、「核抑止力は引き続き必要」と語っています。菅総理は「核兵器の抑止力」という論法に立ち、核兵器廃絶を“当面”は求めず、ずーっとずーっと先の「究極的な」課題、としているのです。田上市長の指摘は、目の前に着席する菅総理への批判といえます。

 「一カ所に原発の事故による放射能が社会にこれほど大きな混乱をひきおこしている今、核兵器で人々を攻撃することが、いかに非人道的なことか、私たちははっきりと理解できるはずです」。被爆地からの訴えゆえ、聞く者をして納得させる力があります。そして、「福島の皆さん、希望を失わないでください。東日本の被災地の皆さん、世界が皆さんを応援しています」との激励で宣言は終わっています。

 国民感情を理解し、その上で核廃絶を訴えた今年の“長崎平和宣言”は注目に値する。ぜひご一読を。
Iさん

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