憲法を行政に生かすあいちフォーラム(愛知国公革新懇)は、1月28日に結成10周年・記念総会を開催しました。
会を代表して代表世話人の中根友治さんが「第10回総会に、愛知国公出身の、富山県朝日町町長・脇しげおさん、会発足時の事務局長・高梨誠さん(静岡革新懇代表世話人)を迎えて開催することになった」とあいさつ。愛知国公・空議長、革新・愛知の会・加藤事務室次長から来賓あいさつ。空議長は「民主党政権は平均7.8%の賃金引き下げを、人事院勧告をも無視して行おうとしている。これは国家公務員だけでなく民間の賃金の引き下げや不況を一層拡大することになる。また地方分権の名の下に「ハローワーク」や「地方整備局」などを地方に移管する動きなど攻撃が強まっている。国民の命と暮らしを守る立場から労組としても断固闘う」とあいさつ。
大阪、東京国公革新懇から連帯メッセージが寄せられ紹介されました。
永田敏世事務局長が、第10回総会の報告と提案を。民主党政権が、自民党政権以上に国民に背を向け、TPP、消費税率引き上げ、原発輸出など国民生活破壊の政治を強行しようとしている。全国で79人の社会保険職員が分限免職の不当な処分に対して公正な判定を求める闘いや、国民本位の民主的な行財政・司法の確立、民主的な公務員制度の確立をめざす。その為に、時事問題や職場の課題に応え、学習会トークを行い、会員の拡大をはかること等提案され、新役員の提案と併せ全会一致で確認されました。
つづいて、結成10周年記念トーク、脇しげお富山県朝日町・町長(元愛知国公議長、全法務OB)、高梨誠氏(前愛知国公革新懇事務局長、全運輸OB)が講演されました。
高梨氏は、「愛知国公革新懇10周年に寄せて、国公革新懇運動の経過と一人革新懇の日々」と題して、「.Comイン愛知フーラム」として結成した経過、現在静岡革新懇の代表世話人として活動していることが話されました。
脇しげお氏は、雪が一週間降り続き5~60センチに。4時に起き雪かきをして来た。一昨年、町民から「無投票を阻止するために、是非町長選に立候補して欲しい」と懇願され立候補。マニフェストもなく「明るく風通しのいい町にしませんか」と書いたビラを作成し配布。24年間つづいたワンマン町政を変えたいと、文字通り草の根の運動があり、現職を圧倒的な差で当選。地元紙は、現職が圧倒的な差で勝つと予想し、既にそのように原稿を書いていた。慌てて、現職町長の名前を「脇しげお」と書き換えた、が名前の下には(現職)と書かれたままで発行された。脇町長の当選で「ビラ」のように町中、議会、町役場が本当に風通しがよくなり、自由に発言するようになった。
議会は10名中8名が野党、「不信任案」が出されたが、保守派は候補者がいないので「問責決議」にかえて提出。こうした中で、自分の与党は町民だ。町民の要望、提案、意見に耳を傾けて町政を行っていると、ユーモアを交えて話され、「憲法感覚と人権感覚があれば誰でも町長になれる」、「是非朝日町に来てください。空気はきれい海も山もあり魚も米も美味しい」と話されました。
泡盛で乾杯し、愉快なトークがくり広げられました。