自民党憲法草案になったら、日本はどうなる?
6月28日、民主・革新中の会は、憲法学習会「平和憲法と自民党憲法草案を見比べて、その恐ろしい内容」を開催し、15人が参加しました。
講師は、渥美雅康弁護士(金山法律事務所)。自民党の憲法草案と現憲法を読み比べてのお話は大変わかりやすいものでした。
「国民の憲法」から「国家の憲法」に、戦争する国に、暮らし方を決めるのは国などであり、憲法の理念に基づく国と社会をつくるための活動の重要性が語られました。
4つの項目に分けてまとめられています。
(1)前文は、普遍的、理想主義的な憲法から戦争を反省せず国家・経済優先・伝統的価値の押し付けへ
・天皇の象徴から元首化へ
・戦争放棄から、戦争をする国へ 国防軍の創設
・人権より、国を中心に。国民の義務と責任を強め、予算が減れば、福祉の切捨て
・国と地方自治たちとの役割分担 国は外交と防衛、福祉は地方へ押し付け、国の責任放棄
(2)特徴について
・「国民の憲法」から「国家の憲法」へ近代立憲主義の否定
・戦争をしない国から、戦争をする国へ
・社会福祉国家から、新自由主義国家へ
(3)なったらどうなる?
・暮らし方をきめるのは国へ!
・家族の助け合いは義務に!
・緊急事態宣言で国の指示は絶対、人権を制限
・国防軍と国家の機密
(4)現在の情勢
・96条改定の厳しい批判
・歴史観の国際世論の強い批判
・憲法の理念に基づく国と社会をつくるための活動の重要性
・前文
日本国民は、国家の名誉をかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う
第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。