11月29日(日)海部津島革新懇総会が行われ、元南光町長(現佐用町)の山田兼三さんをおよびしての記念講演が行われました。『保守・革新の枠を超えた共同の流れを』と題して、32歳の若さで町長に就任してからの行政運営での多彩な取り組みなどが語られました。保守王国での共産党町長の誕生は「奇跡ともいえる劇的な勝利」(神戸新聞)でした。
逆差別の同和事業で財政破たん寸前だった選挙の最大の焦点は「自由にものが言える明るいまちづくり」。ただちに同和行政を廃止し、住民が主人公の民主的なまちづくりに取り組みました。住民とひざを交えて行政懇談会、町民と職員で「まちづくり計画」、「保健予防事業の推進」で国保税は兵庫県下最低へと軽減…全国初の歯の往診治療活動で町ぐるみの8020運動(80歳までに20本の歯をのこそうの意味)発祥の地となり、厚生労働大臣賞も受賞されたということです。また住民の知恵と資源を生かし、休耕田を有効利用した『ひまわりの里』づくりでは全国農村景観百選に。ひまわり祭りは15万人の観光客でにぎわうそうです。
無駄をなくし、すべての住民の命と健康を守る、憲法を暮らしにいかす政治を行うのが地方自治他の役目。そのための財源は国も保障することになっています。住民とともに取り組めば、議会も賛成してくれ、様々な国の助成金も共産党員町長だから出さないということは一切ありません。園遊会にも招待されたほど。
地方自治体の本来あるべき姿の実践のお話は、住民が主人公となり、立場の違いを超えて取り組めるんだと強く確信が持てるものでした。
最後に山田さんは、戦争法廃止は保守・革新問わず多くの人の願い。国民連合政府樹立のため、協同を広げましょうと呼びかけられました。