2月12日、憲法改悪反対愛知共同センターは平和委員会、安保破棄実行委員会と共催で「日米安保と憲法の攻防~軍事同盟に代わる平和の枠組みを今こそ」と題した講演会を開催しました。
講師は渡辺治さん(九条の会事務局・一橋大学名誉教授)。緊急事態宣言が出される中での開催ということで、会場人数制限し、オンラインでの講演会となりましたが、当日会場には32名が参加し、オンラインでも61名が参加しました。
渡辺さんは、日米安保の歴史を1960年代から4つの時期に区切って示され、戦争をすすめる日米政府の思惑と、憲法9条を軸にした日本の市民運動とのたたかいを振り返りました。
第二次安倍政権下で、集団的自衛権を容認する安保法制改正を強行するという、軍事同盟化への未曾有の策動に対して、市民は「市民と野党の共闘」をという新しい動きを作り出し、4年にわたった安倍改憲を阻止したことなどが話されました。また、現状では世論の8割が60年安保「専守防衛」自衛隊維持構想を支持するなかで、野党連合政権が「軍事によらない平和」を求めて動き出すことは巨大な一歩。軍事同盟に代わる平和の枠組みをめざして、この動きをより一層、大きく強くしていくことの重要性が語られました。
日米安保を歴史の大局から解明する内容に今後の展望を見い出す講演会となりました。