野党共闘の道こそ
ANTIFA758
(アンティファ名古屋)
2014年7月に結成。
SNSを駆使し、デモや街宣を中心とした様々な活動を行っている。
どうしてこんな目に合わなければいけないのか
音楽つながりの友人の婚前パーティー前日に東日本大震災が起こり、どうすれば良いかわからなかったけどとにかく集まったんです。パーティー中に原発が爆発する様子をテレビで観て、どんどん腹が立ってきました。どうしてこんな目に遭わないといけないのか。地
震が起こるのは仕方ないけれど、原発がなければ原発事故は起こらない。こんな世の中ではおかしいと思いました。反対するすべは何があるのかわかりませんでしたが、これから出来ることはやっていこうと話し合ったのです。
ANTIFA758結成
2011年4月に初めてデモに参加し、2012年には既存の団体に頼らない市民の集まりである「TwitNoNukes758」を立ち上げました。2012年7月に呼びかけたデモには約千人が集まりました。
2012年末に民進党から自民党に政権交代、改憲の動きにも危機を 覚えました。また、市民生 活の中ではヘイトスピーチが拡がり、安倍政権と共振しているように感じました。2014年7月に集団的自衛権行使容認が閣議決定されたことをきっかけに、反戦、反差別などあらゆるイシューに対応できるよう「ANTIFA758」として 組織を再構築しました。
次の世代に自分たちのような思いはさせたくない
デモや街宣、ヘイトデモやヘイトスピーチへのカウンターの他にも様々な活動をしており、堅苦しくならないようビアバーに経済学者を招いてアベノミクスについての勉強会を行ったこともあります。
こういった活動の原動力になっているのは原発事故の際に感じた気持ちを自分たちより若い世代の人たちに感じさせたくないという思いです。
原発は、自分たちが選んだわけではない。物心ついたときにはもう動いていて、爆発する事態に至ったのに「恩恵を受けているから仕方ない」と言われることに大きな違和感を覚えました。 選べないこと自体が不幸であって、下の世代が選べる素地は残しておかないといけないし、それを残せるのは一世代上の人たちだと思います。大戦の際の国民は、戦争は嫌だと思っているけど治安維持法で言えないから、起こっている戦争を自分の中で正当化しないと精神が持たず、相互監視に向かってしまったのではないかと思います。そうやって選択肢が狭められていってしまうことに対して反抗していかなければいけない。少しでもいい世の中にしていきたい。そのためにも、自分たちより下の世代に顔向けできるようにしていきたいという思いが根本にあります。だから、そのためにやれることはやりたい。
選択肢が狭められるのは不幸なこと
当たり前のようになっていることでも、「おかしい」と言っていかないといけない。よく「差別される側にも原因がある」と言われるのですが、差別は誰の目にも悪であり、差別される側に差別させる原因があるわけがない。自分がインターネットをやり始めた頃からネット上には差別が蔓延していて、当時は自分もスルーしてしまうことが多かったけど、その結果、ネット上で差別を行ってきた人が徐々に力をつけ、一方で安倍もそういった人たちの発言を見て、排外的・国粋的な考えが相互に補完されてきているのが現在の状況ではないかと思います。震災以前は、ブログやSNSで個人的に周りの人に思いを発信していけたらいいというくらいの気持ちでした。でも、今はそれでは足りないと思っています。
3月20日に「安倍辞めろ街宣」を企画し、共産党の小池晃さんと自由党の森ゆう子さんが来てくれました。これからも時期をみて様々な活動をしていきます。
これだけ不祥事や無理がまかり通っている政治はおかしい。人々が政治にどんどん無関心になっているように感じますが、その無関心は恣意的につくられている状況があると思います。これを変えるには、力をあわせるしかありません。少しでも大きな塊となって対抗するしかないと思います。国民みんなが今の世の中を「やばい」と感じて何か行動をする、ということが普通になればいいと思います。
人それぞれに気になるポイントがあって、税金などお金のことだったり、親の介護のことだったりと、いろんな糸口があると思います。その糸口を見つけることが最初のステップで、それを解決するための手段として選挙に参加してもらうことが次のステップです。 少なくとも戦争への道は未然に閉ざさないといけない。その人のアンテナに合う話から切り込んで、少しずつ政治に参加をしてもらうようにして、結果的に野党が伸びて与党に対する対抗力になっていくことが望ましいですね。
野党共闘しかない!
既に選択肢が限られてきている現在においては、野党共闘しか道はない。革新懇の人はその持ち場で、僕らは僕らで。それぞれ広げていき、大きなデモなど絵作りが必要な時にはみんなで集まりましょう!