革新・愛知の会  第44回総会開く

 
岸田政権退陣へ!野党共闘の再構築を大軍拡、大増税、改憲STOP!
―地域・職場から革新懇運動を
大きく発展させよう―

 12月2日、革新・愛知の会は第44回総会を開催。17地域、7職場、12賛同団体、青年ネット、消費者革新懇、計48名が参加しました。座長に蛯原京子さん(代表世話人)と大矢俊夫さん(革新・北の会事務室長)を選出。冒頭、大島良満さん(顧問)、西村秀一さん(現事務室長)、村上俊雄さん(前事務室長)のご冥福をお祈りし、黙祷をしました。代表世話人の田辺準也さんが開会あいさつし、「大軍拡・大増税を目論む岸田内閣の化けの皮がはがれた一年。市民の小さな声をどう政治につなげるのか、草の根の革新懇運動の力を発揮する時だ」と訴えました。記念講演は全国革新懇事務室長の小田川義和さん。「自民党政治の行き詰まりのもとでの革新懇運動」と題して講演されました。

記念講演:自民党政治の行き詰まりのもとでの革新懇運動
小田川義和さん(全国革新懇代表世話人・事務室長)

 
 ガザの悲惨な状況をどう考えるのか?力対力の議論、敵基地攻撃能力の議論は、市民に多大な犠牲を強いる現代型戦争に日本と他国の市民を巻き込むということである。
 11月の国会答弁で岸田首相はガザの状況を確認できていないから法的な判断を避けるといって国際法違反という言葉を一切使わない。国連の事務総長ですら、明確な国際法違反だとイスラエルを批判している。アメリカの顔色を見るような日本政府の姿勢に国内でも批判が高まっている。敵基地能力は明らかな憲法違反。有事を起こさないためにどうするのかの議論こそが必要。憲法を生かした外交努力へと動かない政府。自民党政治の行き詰まりの一つが表れている。
 経済問題での自民党政治の行き詰まりの根本は国民の所得を増やす、内需を増やすという政策を取って来なかったこと。最もわかりやすいのは賃金。先進国で賃金が上がってないのは日本だけ。内需拡大の最大のポイントは賃金の上昇だという世界の流れに日本は追いついていない。追いつけなかった。これが現実ではないか。大企業のいいなりに非正規雇用を意図的につくりだし、その多くが女性の労働力。この状況を放置してきたことに問題の根本がある。
 共闘に対して、市民からの期待が薄れている。政党間の組み合わせ、数合わせなどではない、市民の要求にもっと向き合う政策や取り組みが必要。
 国民の生活はもう持ちきれないところまできている。日本をどうするのか、という危機感がある。3つの共同目標での一致点を軸に、要求と政治とつなげていくのが革新懇運動。市民と野党の共闘、政治と要求の懸け橋として、危機感を共有しながら「私たちが変えていく、動かしていく」という立場で運動をすすめよう。

方針の提案
近田美保子事務室次長

 愛知10区の市民と野党の共闘の取り組みを紹介し、その中で野党候補の藤原のりまさ氏からのメッセージを紹介した。
 今年は長年の課題であった東区に革新懇が結成された。「大軍拡・大増税反対」の横断幕とのぼりを作成し、地域・職場でのこれを活用した運動を展開。6月10日には「大軍拡・大増税NO!くらしとを守る懇談会」を開催した。共同の行動、統一教会問題への公開質問状などにも取り組んだ。
 2024年度は岸田政権は閣僚の不祥事が次々と明るみになり行き詰まりを深めている。革新懇の3つの共同目標を掲げ、市民と野党の共闘の再構築へ、岸田政権倒そうと奮闘する一年にしよう。
「こんな日本でいいのか人間らしい暮らしを取り戻そう」のテーマで学習会を開催する。
 革新懇づくりについて。昭和区をはじめ、全ての自治体に革新懇の結成をめざす。地域革新懇が市民と野党の共闘の下支えとなっている。職場革新懇は、非組合員、管理職、正規、非正規、OB、現職関係なく誰でも参加できる革新懇。本庁革新懇の結成など目指していきたい。
 全国革新懇が紹介リーフを作成した。これらも活用していきたい。

討論
緑区・中島信行さん

 1月20日に、市民と野党の懇談会を3区で開催する。3区は八事街頭宣伝を全ての野党がそろっているという姿を見せたいという気持ちでやってきた。革新懇は下支えになってきた。政治と要求の橋渡しとしてがんばっていきたい。 
瑞穂区・見崎徳弘さん
 10月28日に金山で街頭宣伝。30人ほど集まって。牧衆議院議員は「こんな日本は変えないと。このままでは暮らしも平和も危ない。野党の力で選挙で変えよう」と感動を呼ぶ演説だった。11月12日には、国会活動報告会も行った。
生健会・浅田光治さん
 11月30日、「いのちのとりで裁判」で逆転勝訴判決を勝ち取った。傍聴席からは猛烈な拍手が起こった。物価の値上げ、厚労省のでっち上げに対して、裁判所に公正な審理をと訴えてきた。これまでの運動が実った。
青年ネット・山本晃子さん 
 パレスチナ問題でオンライン学習会を開催。情勢に対応した企画で、講師の話もよかった。青年ネットならではの企画ができた。
愛労連・西尾美沙子さん
 愛労連でもガザの停戦求める申し入れ書を出した。労働組合としても引き続き反戦平和を旗を叩く掲げていく。春闘討論集会。昨年より10倍のストライキで6000円ベア勝ち取った。奨学金問題にも取り組んでいる。個人の問題にせず、実態を共有し、声をひろげる運動を進めていきたい。
守山区・吉村譲さん
 大軍拡・大増税反対の街頭宣伝を毎週やっている。10人程で昼45分。今年1月の街頭の反応はしらけていた。でも最近は違う。大増税に対する危機感が広がってきている。世論をつくる一役を担ってきた。
岡崎・福田秀俊さん
 毎月の街頭宣伝で「日本はアメリカの属国ですね」という声。高校生が一緒になってやってくれた経験も。市民の目にも政府のダブルスタンダードが明らかになっている。要求を政治つなげる確信を示すのが革新懇の役割と思う。
港区・石原宰さん
 長らく休眠していたが2014年に再開した。愛知4区の4つの革新懇の事務室長で集まって懇談会をするところから共闘が始まった。共闘は1%5%の信頼から始まる。
民青・古川大暁さん
 学生の生活の底が抜けている。生活の厳しさから「岸田政権は支持できない」とはっきり。打開策を求める気持ちから民青へ共感を寄せ、加盟してくる。愛知県・全国ともに大会目標を達成。青年の劇的な変化を感じる。革新三目標に接近してきている。青年の「社会を変えたい」という気持ちにこたえ、さらに大きくしたい。
大府・本多一郎さん
 大府は開店休業状態。でも会員を増やして再浮上したい。あらたなスタートを切りたい。
東区・高橋伸幸さん
 今の岸田政権ではだめ。地域革新懇の必要性を感じている。東区には政治的にも様々な立場の人がいる。名古屋市補欠選挙で共闘の実績つくってきた。12月3日に結成総会。確実に一歩ずつ前進したい。幅広い人、若い人が集える会にしたい。

新役員選出
 代表世話人に新たに選出された石川久さん(文団連)、大黒作治さん、黒田二郎さん(東部革新懇)、田田原裕之さん(弁護士)が挨拶。また、事務室長代理に近田美保子さんを選出した。

閉会挨拶・中島信行さん
 10区・藤原さんのメッセージに元気づけられた。要求と政治を結びつける、人と人との絆を深める、そういったことを胸にこれからも革新懇運動を愛知の地で一層発展させていきたい。

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