【10.04.10】自治体・病院が市民と一緒に 地域医療と健康生活を守るためにシンポジウム

杉山 良介(海部津島革新懇代表世話人)

 
 みんなで取り組む地域医療づくりをめざすシンポジウムが2月21日、津島市民病院で開かれました。津島市と市民病院、海南病院(弥富市)が主催したもので150人が参加しました。

 はじめに、主催者を代表して海南病院長が「医療再生は信頼、パートナーシップが一番大事と考えている。地域医療の立て直しにむけ、患者さんや市民のみなさんと一緒に考えていきたい。」また、津島市民病院長は「みなさんのおかげで、良い方向に向かっていることに感謝している、改築増床は論議を呼んだが、大きくなったことを原点にがんばっている。」とあいさつしました。

 基調報告した自治医科大学地域医療センター長の梶井英治教授は、世界標準に比べ数倍の病床数と受診患者数に対して、医師数は先進国の3分の2という現状を報告しながら、「医療資源の有効利用をするために、各病院機能の分担と連携、かかりつけ医の定着などが必要」と提起。全国で初めて「地域医療を守る条例」を制定した延岡市などの紹介もありました。

 自治体や病院が市民に向け、問題を提起しながら一緒に考える新しい取り組みは、この地域では画期的で、2010年度も2回のシンポジウムを計画しているとのことです。

 2008年10月18日に海部津島革新懇主催で『津島市民病院を考えるシンポジウム』を開催し、パネリストに、津島市長、市民病院長、津島医師会長、せこゆきこさん等をお願いして、大好評でした。

 医療者と住民がお互いの役割を理解し信頼関係を大切にして、意見を出し合い、地域医療を守るために、力を合わせる取り組みをこれからも続けていきたいと考えています。

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