【13.12.24】三たび石巻を訪ねて――柿内公子さん(革新・愛知の会会員)

 
 東日本大震災で石巻は一番被災面積多く牡鹿半島は浜辺の集落が全滅状態でした。

 この11月にも友人たちと、ボランティアで石巻を三たび訪れました。2箇所の仮設住宅の集会場で2日間「ゆるゆるヨガ」と「折り紙」で交流。
 今回同行した友人がしの笛で民謡するのを聞いて、80歳のおばあさんが「相馬地方」の民謡を2年半の仮設暮らしで初めて歌う姿に、みんなが驚き感動しました。
 また今回初めて仮設住宅の中を見せて頂きました。一人暮らしは4畳半一間。隣家の話し声、ドライヤーの音、テレビをつけると隣家のテレビがついた!明かりが漏れるなどプライバシーもない状態で避難生活を余儀なくさせられています。

 被災地を訪れると、いかに日本という国は弱者切捨てのまやかしの復興の掛け声ということを感じます。「私たちのことを忘れないでほしい」「オリンピックで復興があとになるのでは」という切実な声が響いてきました。ヨガや折り紙でささやかな触れ合いですが時間を共有するなかで、肩に背負う重さを少しでも受け止められたらといつも痛感します。一年後の訪問を「ハイタッチ」で約束。集会場で手を振って見送ってくれた住民の方に感謝の気持ちで帰路につきました。

 多くの人に是非被災地へ足を運んでほしい、百聞は一見にしかず。

 ―――願っています。

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