【23.02.10】石川久(愛知文化団体連絡会議 事務局長)

文化運動の大切さ 今こそ  民主運動の発展とともに

 愛知文化団体連絡会議(愛知文団連)は1970年4月に発足し、今年で53年になる。20団体・1個人が加入し、演劇、音楽、美術、文学、写真、映画、生け花、旅行、書店と幅広いジャンルの創造・観賞のプロ、アマチュアの愛知の連絡協議団体である。
 加入団体の多くが60年、70年の歴史を持ち、世代交代が差し迫られている。文化団体の継承は人だけでなく、その団体の理念や運動、芸術的な継承、創造の発展が求められる。
 それぞれの団体において、公演、展覧会、機関誌の発行などを通じて、従来の人たちだけではなく、新しい人たちに積極的に働きかけている。
 コロナ禍の中で、うたごえ協議会、名古屋青年合唱団は「2022日本のうたごえ全国交流会in愛知」を八千人規模の人たちを集めて成功させた。
 新日本歌人協会愛知支部・愛知歌の会は戦争体験を伝えようと歌集「戦禍の記憶」を一千部普及した。 
 文化団体連絡会議はオンラインを活用して、文化の問題について、東京、神奈川、愛知、愛媛、熊本の地方文団連、個人とむすんで講演会を行い、輪を広げようとしている。
 民主的な運動の発展が文化運動を押し上げるし、また逆なこともあり、文化運動の大切さが今こそ問われるときはない。

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