【23.02.10】青木陽子 作家/革新・愛知の会代表世話人

 コロナワクチンを接種したら39度の熱が出た。もう次はやらないと呟くと、次回はない、もう政府はやる気がないと夫が言う。
 新型コロナ感染症が五月から「二類相当」から「五類」になるとか。行動制限はなくなり、患者は一般医療機関で受診する。だから無料ワクチンはもう終わりだろうと。ちょっと怯む。私の発熱はともかく、コロナ対策がそんな簡単に緩められていい訳がない。確かに感染者は減っている。が、理屈に合わない気がするけど、死者は増えている。
 若い人たちは、もしかすると、症状が軽いと受診しなくなっているんじゃないだろうか。検査を受けないから患者数は減る。高齢者は罹患すると重症化して死に至る。
 人口ピラミッドは、上(高齢者)が大きく、下(若年層)が細いいびつな今の形じゃなくて、上から下まで整った長方形が理想だ。高齢者が多すぎる。(だから年寄りが減る今の状況は悪くない)なんて、まさか……。そんな国にはしたくない。
(青木陽子 作家/革新・愛知の会代表世話人) 

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