2019年3月の一連の性犯罪事件無罪判決から2年が過ぎた。
1年前、名古屋高裁の逆転有罪判決(実父による娘への性虐待事件)の場に立ちあえたことは私の記憶にまだ新しい。フラワーデモと出会い、性犯罪の不当判決に声をあげてよかったと心から思える日だった。
誰かが声をあげなければこの運動は始まらなかった。性暴力・性犯罪への声をあげる場所も出会いも生まれなかった。私も背中を押された一人だった。
この2年近くで、フラワーデモは日本の#MeToo運動の代名詞となり、性暴力・性犯罪を社会に可視化し、現状を見せ知らせる装置として大事な役割を果たしてきたと思う。
女性支援の現場にいる身からして、路上で自らの性被害を語るなど考えてもみないことが起きていた。「なかったことにされてきた」人たちが語り始めた。黙っていたら加害者に都合がいいだけ。もう黙らない。なかったことにしないと決めた人たちの痛みとともに、加害者の不都合な真実が可視化されていった。#MeTooを肌で感じ取る体験だった。
今、刑法改正は検討会議の議論の大詰め、正念場を迎えている。遅れている日本の性犯罪刑法をどこまで私たちの当たり前に近づけるか。世界はYES MEANS YESの時代、今この好機を逃してはいけない。
3月8日は国際女性デー。その日、法務省を囲むフラワーデモスタンディングで声を届けようと、私も立つ。 #同意のない性交を性犯罪に!
#性交合意年齢13歳をせめて16歳に引きあげて!
#公訴時効10年の撤廃か見直しを!
#地位を利用した性犯罪に罰則規定を!
そして、
#義務教育で性教育を! 要求は尽きない。
具ゆりさんは、2000年4月号インタビューに登場され『被害者によりそう#With Youの声を!』と語っていただきました。