感染終息を見通せなくしている政府の経済優先とPCR検査抑制策
WHOは、中国武漢に発した新型コロナウイルス感染症の広がりに、2020年3月11日世界的大流行=パンデミックを宣言しました。
2021年1月27日には、全世界で感染者1億人、死者215万人を超えました。
日本では、2020年1月16日、中国からの流入で感染者が確認され、第1波(3月~5月)、第2波(7月~9月)を経て、第3波(11月~)の最中にあります。
2021年1月31日までの感染者数39万人、死者5753人と拡大の一途を辿っています。政府は2021年1月7日、13日に11都府県に対し2度目の非常事態宣言を出しましたが、大都市圏とその周辺では医療崩壊が始まっています。
ノーベル医学・生物学賞を受賞した山中伸弥氏ら4氏は、1月8日声明を発表し、医療支援を拡充し医療崩壊を防ぐ・PCR検査能力の大幅な拡充と無症候感染者の隔離など5項目の提案を政府に行いました。
政府の経済優先とPCR検査抑制策が、感染の終息を見通せなくしています。
原発に群がった「原子力ムラ」になぞらえた国産ワクチンの開発・製造の独占を目的とした「ワクチン村」をベースに、政府予算と感染症情報(PCR検査データが要)を独占する「感染症ムラ」の形成を指摘する声もあります。
首相官邸の健康・医療戦略室(経産省主導)と厚労省医系技官および旧731部隊を源流とする諸機関(国立感染症研究所など)がその中核であると論述している『パンデミックの政治学』(加藤哲郎著 花伝社 2020年10月30日初版)の一読をお勧めします。
*山内一征さんは、2009年10月号インタビューに登場され『戦争は命を破壊する最大の暴力ー医師として何ができるか』と語っていただきました。