核兵器の使用は断じて許せない 日本政府は核兵器禁止条約に批准を!
ウクライナ東部におけるウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力の紛争をキッカケに始まったロシアとウクライナとの意見対立に関し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「平和的かつ外交的な方法での解決に同意する」と述べてロシアとの対立を避けたいとしていました。
これに対し、ロシアのプーチン大統領は「ロシアはいつでもウクライナ攻撃を開始することが可能である」との見解を示し、この考えによって戦争を始めました。 その結果ウクライナの主な都市は壊滅的に破壊され、子どもを含めて多くの市民が殺され、怪我をし、国外に避難するなど、深刻な被害を受けています。
ウクライナでプーチン大統領が戦争を始めることにはロシア人の間でも批判の動きが起こりましたが、プーチンはこれを弾圧して戦争を始めました。プーチンはさらに核兵器や生物化学兵器を使おうとしました。
これに対し、今年1月22日に核兵器禁止条約が発効していたことを背景に、米国、ヨーロッパ諸国、日本などの国々は、核兵器などの使用に強く反対しています。人類の生存を脅かす核兵器の使用は断じてはなりません。
ロシアのやり方を見て、私は昭和10年代、私の小学生・中学生の時代に、天皇制の下で学校教育や町内会組織などを通じて第2次大戦に動員させられた軍国主義教育を思い起こしました。 そのやり方は今回のロシアのやり方よりも遥かに徹底した、しめ付けの厳しいものでした。しかし、民主主義や自由主義が広がった今日の世界でロシアで起ったことに驚きを感じています。
いかなる理由があっても武力で他国の主権国家を侵略することは許されません。
日本の政府に一言。日本は唯一の戦争被爆国として世界に核兵器禁止条約をひろげる使命があります。
憲法改悪、核兵器批准に後ろ向きな岸田政権に参議院選挙で審判をくだしましょう。
*澤田昭二さんは2020年11月号にインタビューに登場、「核兵器禁止条約が発効 人類社会は新しい段階へ!」と語っていただきました。