【07.04.10】平民の暮らし 何のための学力テストか

見崎 徳弘(革新・愛知の会代表世話人) 

文部科学省が全国の小6と中3の生徒を対象に行う全国一斉学力テストが24日に迫った。科目は国語と算数(数学)だが実施・公表すれば学校の序列化は必至。テストのための競争が激化し大変な悪影響が出る恐れがある。

 子どもの家庭や生活習慣にかかわる調査も同時にされるが、中には「家に本が何冊くらいあるか」「家の人と美術館や劇場へ行くか」「旅行をするか」「朝食を一緒に食べるか」など、答えるのが辛いプライバシーにふれる質問も少なくないという。

しかもこのテストと調査は文科省がベネッセ(株)とNTTデータ(株)に「丸投げ」で委託する。国と教育・受験産業にかかわる企業とが200万人余の個人情報を一手に握るのだ。

保護者の同意なく出席番号や氏名を書かせるのは違法ではないのか。そもそも何のための学力テストか。文科省の説明責任が問われる。(代表世話人 見崎徳弘)

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