今年は例年より早い桜の開花。
花としては梅や蝋梅(ろうばい)が好きだが、桜は子供の入学、就職と明日への希望と期待に繋がっていた。
その桜の季節が、負担増・値上げの春になっている。この4月からは、75歳以上のお年寄りから保険料を年金から天引きし、いずれ「死を迎える」といって医療をも差別する高齢者だけの医療制度が始まる。
65歳からの国民健康保険料の年金からの天引き、お年寄りが長期に入院する療養病床の食費や居住費の負担も75歳以上と同じように引き上げられる。
「長生きしては肩身が狭くなる」「早く死ねというのか」と怒り、嘆きの声が全国で広がり、大きなうねりになっている。
4月実施を前に、全国の30%を超える544の地方からの「廃止・撤回」の意見書が国会に寄せられ、4野党共同の「廃止法案」も提出された。マスコミも「問題が・・」の報道が相次いでいる。「新たな高齢者医療制度は中止・撤回せよ」「安心して医療や介護が受けられるようにせよ」の大きな世論で、人間が大切にされ、明日への希望に繋がる社会をと思う。(加藤瑠美子・愛知社保協事務局長/革新・愛知の会代表世話人)